これまでの取組と成果
これまでの取組状況
○児童自立定着指導事業
児童養護施設を退所後、就職して、社会的自立を図っている児童(特に県外に就職した児童)に対して、児童養護施設等入所時に直接指導を行った職員が居住地や職場に訪問し、相談支援を行うことで自立定着を目指した。
<平成20年度の状況>
・補助施設 2施設
・対象児童 4人
・補助金額 94,570円
○施設入所児童交流事業
県内児童養護施設入所児童の社会性と協調性を高めるための交流事業(キャンプ)を実施した。(平成13年までは委託事業として実施していたが、平成13年から補助事業とした。)
<平成20年度の状況>
・実施日 平成20年7月28日〜30日
・場所 鳥取県立船上山少年自然の家
・延べ参加者 100人
○児童家庭支援センター運営事業
社会福祉法人が運営する「児童家庭支援センター」に対して助成した。
○児童養護施設等退所児童支援体制整備事業
児童養護施設等を退所した児童(者)のために相談をはじめ様々な悩みを聞くなど、退所児童等に支援を提供するために、当該事業を実施した関係団体に対して経費を助成した。
これまでの取組に対する評価
○児童自立定着指導事業
児童養護施設等を退所した児童にとっての自立は施設を出てからが勝負であり、しばらくの間は施設の親代わりとしての親密な関係、精神的支えが必要である。
施設を退所した多くの児童、特に県外に就職した児童は、頼るべき親も友達もおらず、一人で孤独に耐えながら必死に社会的自立をはたすために懸命に生き抜いている。
児童の性格や家庭環境、養育環境等を熟知した職員が訪問することにより、相談及び支援を提供することで、児童の精神的支えとなり、就労面や人間関係における不安や悩みを解消することができ、自立に寄与した。
○施設入所児童交流事業
県内の児童養護施設入所児童に交流の場を提供し、協調性・主体性を高めることに寄与した。
○児童家庭支援センター運営事業
不登校、いじめ、虐待等の相談支援に対応し、住民が抱える児童に関する不安、悩み等の解消につなげた。
○児童養護施設等退所児童支援体制整備事業
児童養護施設等を退所した児童(者)は帰るべき家がない、頼るべき親もおらず、友達とも疎遠になりがちとなっている。
そのため、退所した児童(者)同士がコミュニケーションをとることができ、気軽に立ち寄れる場を提供することで、児童(者)の孤立化を防ぐとともに児童(者)が持つ不安・悩み等をお互いに話すことで、解決を図り、自立につなげることに寄与した。