【1】鳥取大学医学部への寄付講座(地域医療学講座)開設 35,000千円
鳥取大学医学部が開設する地域医療学講座に対して、人件費及び教育・研究費を寄附する。
【2】臨時特例医師確保対策等奨学金 42,229千円
鳥取大学医学部、岡山大学医学部、山口大学医学部臨時養成枠入学者に対し、修学上必要な資金を貸し付ける。
【3】とっとり医師養成への支援 19,296千円
医学生が地域の医療機関で地域医療実習に取り組む場合に必要な経費を負担する実習受入病院等や、医療現場における女性医師の就業環境を整備する医療機関に対して経費を助成する。
また、臨床研修医の確保を推進するため、臨床研修医セミナーを鳥取大学医学部に委託して開催するとともに、優れた病院、医師等を雑誌風に掲載する冊子を作成する。
併せて、県内の臨床研修医等を次世代医師リクルーターに委嘱し、臨床研修医等の確保を図る。
【4】地域医療資源の将来予測 20,000千円
地域における患者情報等を収集・分析し将来の患者数等の推計を基にした、将来必要な医師数等のわかる地域医療のグランドデザインを委託により作成する。
【5】医師海外留学資金の貸付け 10,009千円
海外留学の資金を若手医師に貸し付けることにより、県内に就業するインセンティブとするとともに、海外留学で得た最新医学の知見と手技を県内に取り入れることにより、県内医療水準の更なる向上を図る。
【6】医師等環境改善事業 81,000千円
病院勤務医や看護師の負担を軽減するため、病院が医師事務作業補助者や看護師事務作業代行職員を新たに採用した場合の人件費に対して補助する。
【7】研修医用機器整備への支援 15,400千円
研修医を確保するため、研修医が臨床現場で行う研修環境を整え、臨床研修病院の研修機器・施設の整備に対して補助する。
【8】看護教育教材整備事業 18,000千円
看護基礎教育を充実し、看護学校への進学者の促進を図るため、看護学校の図書及び教材購入費を助成する。
【9】看護教員・実習指導者養成支援事業 25,200千円
看護基礎教育の質の向上のため、看護師等養成施設に看護教員養成に係る経費を補助し、看護学生への臨地実習指導を充実させるため、実習受け入れ施設に実習指導者養成に係る経費を補助する。
【10】看護師養成所の施設整備への支援 223,320千円
倉吉総合看護専門学校が平成23年4月から定員増を行うにあたり、現在の教室では狭隘なため、実習棟の増築及び本館等の改築を行うとともに、必要な教育教材等を整備する。
【11】認定看護師養成研修受講補助事業 6,000千円
より質の高い看護を提供するため、病院に認定看護師養成研修に係る受講費を補助する。
【12】新卒看護師の卒後臨床研修 16,000千円
新卒看護師の臨床現場で必要とされる知識・技術を向上させるため、研修会を開催するとともに、参加を促進するため、研修参加した医療機関に対して補助する。
併せて、新卒看護師の職場適応、離職防止を促すため先輩看護師をサポーターとして育成する。
【13】病院内保育所施設整備費補助事業 11,250千円
子どものある看護職員や女性医師等の医療従事者が安心した勤務の継続や再就業の促進を推進するため、病院内保育所の施設整備に対して補助する。
【14】病院内保育所運営費補助事業 24,264千円
子どものある看護職員や女性医師等の医療従事者が安心して働けたり再就業を促進するため、病院内保育所の運営費を補助する。
【15】医療連携の推進への支援 14,400千円
良質な医療を効率的、かつ安全に提供できる医療連携体制を構築するため、各地区医師会等が行う地域医療に関する課題解決のための検討会、地域で統一した地域連携クリティカルパスを策定・運用するための協議会の開催に対して補助する。
【16】資質向上研修等への支援 18,000千円
4疾病6事業に関して、地域の医療機関が連携して実施する資質向上のための研修会等の開催に対し補助する。
【17】県民への適正受診の啓発 15,000千円
地域住民等に適切な医療機関への受診を促すため、リーフレット、救急ハンドブックの配布、出前講座の開催の補助、啓発用ビデオの作成を行う。
【18】Web型電子カルテシステム構築 6,000千円
地域の医療機関間の連携を図り、質の高い地域医療を実現するため、インターネット(VPN接続)により、電子カルテシステムや画像システムを相互に参照できるようWeb型電子カルテシステム等を構築するための検討を行う。(平成23年度以降システム構築)
【19】テレビ会議システム構築 15,350千円
医療現場を空けることなく、最新の医療技術が習得できる研修会への参加が可能となる環境を整備するため、テレビ会議システムについての検討を行い、システムを構築する。
【20】救急・周産期医療情報システムの改修 24,567千円
災害が発生した場合に、被災地内外の医療機関の稼働状況などを収集・提供し、迅速且つ適切な医療・救護活動を支援する全国的システムを導入し、それに伴い必要となる既存システムの改修を行う。
また、看護修学資金貸付者の状況を管理するとともに、貸付決定などの作業にかかる通知文の作成を可能とするなど事務効率化を図るシステムを構築する。
【21】ヘリコプターを活用した救急医療体制の整備 40,753千円
医療機器を装備した鳥取県消防防災ヘリコプターに医療チームが搭乗するドクターヘリ的活用(鳥取県版ドクターヘリ)を行うために必要な機器整備を行う。
また、3府県ドクターヘリコプターの運航に必要な経費を負担するとともに運行にかかる協議を行う。
【22】救急医療・災害医療の体制強化の施設・設備整備への支援 565,430千円
鳥取大学、県立中央病院の救命救急センターの救急医療体制強化のための施設・設備整備に対して補助するとともに、二次救急医療機関・災害拠点病院に対し、医療体制の充実に必要な設備整備の補助をする。
また、災害の急性期(48時間以内)に被災地に迅速に駆けつけ、救急治療を行うチーム(DMAT)の所属する災害拠点病院に対し、養成研修にかかる旅費、必要な装備、活動費に対し補助するとともに、派遣にかかる保険をかける。
【23】医療連携のためのIT促進への支援 223,500千円
地域の医療機関の連携を図り、質の高い地域医療を実現するため、病院・診療所が行う診療情報相互参照を行うためのWeb型電子カルテシステムを活用したネットワーク構築に必要な電子カルテシステムの整備や遠隔医療機器の整備に対し補助する。
【24】医療連携体制の充実のための施設・設備整備への支援 158,100千円
4疾病6事業(救急医療、災害医療除く)に対応する医療機関の機能をより高めるため、地域で協議した連携・役割分担に対応した医療機関の設備の整備に対して補助する。
【基金預金利息】 22,500千円
○医師・看護師不足の不足により病院勤務医や看護師の負担 が増大していることから、医師・看護師確保や負担軽減が必要となっている。
○救急医療体制や搬送体制の充実が必要となっている。
○限られた医療資源を有効活用するため、連携体制の構築が必要となっている。