【 背景・事業目的 】
河川改修、砂防堰堤等建設により、治水安全度は向上したが、その弊害として、構造物の設置による土砂の流れの連続性が遮断され、海岸部では、上流域からの土砂供給減による、海岸侵食が問題となっている。
県では、平成17年に「 鳥取沿岸の総合的な土砂管理ガイドライン」 を策定し、流砂系での一貫した土砂管理計画を策定し、土砂の流れの連続性の確保・回復を目指している。
本事業では、土砂管理に関して顕著化した課題に対応し、その解決策を図ることで、土砂の流れのバランス(粒径、連続性)の確保・回復を目指し、さらには、河床掘削、河口閉塞等の河川維持管理コストの縮減を目指す。
【 実施事業 】
○浜村川(鳥取市気高町浜村)
C = 12,000千円 背割堤L=70m
(課題)
河口閉塞
(事業内容)
港湾事業で撤去し、不要となったブロックを、浜村川の背割堤の新設に利用し、河口閉塞対策を実施する。
(事業効果)
・背割堤の設置により、河口閉塞土砂を減少させ、維持管理コストを縮減。
・流用材を利用するため、建設コストを縮減。
○佐治川ダム(鳥取市佐治町尾際)
C = 8,000千円 土砂管理計画の策定(測量試験費一式)
(課題)
堆積土砂の処分
(事業内容)
佐治川ダムの貯砂ダム(H22.3完成)の堆積土砂を下流側へ流 し、土砂の流れの連続性を確保するための実施計画を策定す
る。
(事業効果)
・ 貯砂ダムの堆積土砂を下流へ排出し、土砂の流れの連続性を確保。
・ 水系からの土砂供給を増やすことで、海岸侵食を防止。