1 財政課長査定
要求額6,900千円 → 査定額 ゼロ
【財政課長査定結果】
景観を損ねることもあり、50m間隔でタラップを設置する要求は過大と考えます。必要性について、地元など関係者と十分に検討してください。
2 部長復活理由
景観への配慮より、河岸利用者の安全・安心向上がより重要事項であり、水中から這い上がるタラップ設置を要求する。
3 事業内容
矢板構造となっている護岸区間のうち、河岸利用者が多い旧市街地部の700m間において、50m間隔でタラップを右岸・左岸に千鳥で設置。
整備箇所700m÷50m=14箇所
(既設が4箇所あるため、整備は10箇所)
○タラップ設置費 2,700千円
4 事業の目的
利用者の増加が見込まれる中で、旧加茂川護岸の現況が矢板構造となっているため、誤って一度転落すると水中から這い上がることが出来ず、部分的に設置されているタラップも数が少なく離れているため、たどり着くのが困難で死に至る危険を孕んでいるとともに助け上げることも出来ない。
水中転落等からの危険回避のため追加設置要望の声もあり、増加が見込まれる利用者の安全・安心を向上させるためにも、タラップを追加設置し避難施設整備をすることで、より親しみやすい水辺空間の提供を図る。
5 事業の背景・効果
市街地を流れる旧加茂川は、河岸散策など多くの市民に利用され憩いの場となっている。
周辺一体は、米子市が策定した「中心市街地活性化基本計画」に位置づけられており、平成16年度からは「旧加茂川・寺町周辺街なみ環境整備事業」を米子市が実施しており、平成21年10月には旧加茂川河口周辺を「環境美化推進地区」に指定した。
これらのことから旧加茂川河岸利用者の増加が見込まれるが、安全・安心が向上すれば、子供から年寄りの方まで幅広い年令層が安心して利用できることが可能となり、自然とふれあうにぎわい復活の要因となることができる。