これまでの取組と成果
これまでの取組状況
【仔稚魚】
・本庄工区開削前調査の調査を行い、江島大橋より湾東奥部、本庄工区内、中海湖心では、仔稚魚の育成場として機能は低いことが判明。
・H20年5月から本庄工区内4箇所で水中歩行による表中層ネットでの稚魚採集を開始
・アマモ場、非アマモ場において水中歩行による表中層ネットでの稚魚採集を実施し、アマモ場が稚魚の育成場として重要であることが判明
【水質・底質】
・江島大橋より湾東奥部において、夏〜秋にかけ水深4m以深において貧酸素状態になることが判明。これに伴い、湾東奥部では、夏期にアサリが斃死を確認
【標本船調査】
中海の漁業を代表する刺網漁は、島根県水域での操業割合が高く、主要魚種はスズキ、ボラであることが判明
これまでの取組に対する評価
・中海の稚魚の発生動向のデータはS40年代以降なく、非常に貴重なデータが蓄積
・この調査により島根県、島根大学、鳥取県衛生環境研究所と中海に関する調査の情報交換、調査協力がなされる体制が構築
・調査結果を漁業者だけではなく、日本海新聞へのコラム掲載や全国アマモサミットへのポスター展示など、多くの県民へ公表
※現在、大きな変貌を遂げている中海に関して、周辺市民、NPOなど非常に関心が高く、マスコミ等の注目が高い