1 復活要求内容
鳥取県農業の基幹作目であるスイカ栽培において、交配日を識別するために行う色付け作業は、クレヨンを用いて行うのが一般的であるが、「つけにくい、見にくい」などの問題点があり、スイカ農家の改善要望が強い。
これまでに色付け作業を効率よく快適に行うための色付け道具を考案した。(特許出願の準備中)
このアイディアをもとに、専門メーカーに委託し、実用化を図る。
2 復活要求額
事業内容 | 要求額(千円) | 備考 |
実用器の試作 | 890 | 実用器試作に係る一式 |
モニタリング | 20 | @10,000×2戸 |
計 | 910 | |
3 財政課長査定結果
ゼロ査定
当該研究が商品化に至る可能性について、(財)鳥取県産業振興機構等の専門的かつ第三者的機関の意見を聴取して下さい。
4 復活要求理由
■商品化の可能性は高い
・「商品化の判断は難しいが、原器ができているので専門メーカーなら短期間で実用品を完成させることは可能である。実用化されれば農家に活用されるであろう。」
(産業技術センター機械素材研究所 所長の意見)
■商品化された場合のニーズは多い
・スイカ農家の大部分が現在の色付け方法に何らかの不満をもっており、色付け器の早期実用化への期待が高い。
■県内メーカーの特色ある製品づくりに寄与
・県が取得した特許権を県内メーカーに供与することで他のない製品作りが可能。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
〈政策目標〉
・ほうれんそうでの作業改善実施目標(H21):100%
〈取り組み状況〉
・ほうれんそうでは、農家個々の調製作業場の環境改善を推進している。身体への負担が軽減し、より効率な作業ができるようになった農家が増加している。(H21年11月末現在の実施率:75%)
・農家から新たにスイカの色付け方法の改善に対する要望が出てきたため、H20年度に色付け作業についての実態調査を実施し、改善策を検討した。それを踏まえ、産業技術センターと色付け道具の開発に向けて共同研究を開始した。
・H21年度には、試作器に改良を重ねた。
〈現時点での到達度〉
・色付け道具の原器が完成。H21年度中に特許出願予定。
これまでの取組に対する評価
〈自己分析〉
・色付け道具の開発についてスイカ農家の期待は高く、早期の実用化が求められている。
・色付け道具の形状、機能等について整理し、原器が製作できたが、実用化には民間の専門技術が必要である。
・専門メーカーに委託し、農家の意見をフィードバックさせながら開発することで、1年間で商品化できるレベルまで到達できると考える。
・安価で使いやすい色付け道具が実用化できると、スイカ農家は交配時の色付けから収穫までの一連の作業を楽に効率よく行えるようになる。
・メロン、ブドウなど他の農作物の栽培においても活用の見込み有り。