1.目的
年月が経つにつれ、薄れてくる戦争体験の風化を食い止め、次の世代に戦争の恐ろしさと平和の尊さを伝えていく。
2.現状
現在でも多くの戦争が繰り広げられている地域がある中、核兵器廃絶に関するアメリカの責任についてオバマ大統領がアメリカ大統領として初めて述べたことが評価され、ノーベル平和賞を受賞した。国内でも、広島、長崎を中心に、平和に向けての動きが活発化している。一方で、鳥取県においては、昭和32年に「平和宣言」、昭和62年に「核兵器廃絶宣言県」を県議会において議決しているところであるが、現在県内での世界の平和に向けた活動は必ずしも活発とはいえない状況である。
3.内容
県が率先して世界の平和に向けた活動を展開することにより、平和の実現に向けた活動を全県的な運動にしていくもの。
○学ぶ場の提供
戦場の記憶・平和への願い展(仮) 888千円
・県内の戦争体験者の講演 (1回200人規模を想定、東部、中部、西部で開催)
・鳥取県民が動員された戦場・戦況、現在の戦争のパネル、鳥取県に残された遺品等の企画展示
身近な場所でのパネル等の展示
身近な場所、目に触れる場所に戦争や平和に関するものを提示することにより、少しでも多くの方に意識を持ってもらう。
・身近な場所(県庁や各総合事務所等)でのパネル等の展示
・県立図書館に企画展に併せて「平和」に関する図書のコーナーを設置
・とりネット内に「平和」問題に関するページを開設
○平和活動に携わる人材の提供
・意欲ある団体に委託し、戦争体験や平和の尊さを伝えることができる人材を育成する研修会を開催 委託料 500千円
・手記集への投稿者や、語り部の活動をしておられる方を「語り部バンク」として登録し、学習会を主催する人に紹介、活動していただく
○教材の提供
・手記集『孫や子に伝えたい戦争体験』のCD版、ダイジェスト版を作成
資料活用の利便性、資料へのアクセスを容易にし、一人でも多くの方に平和について考えていただく機会を提供
[配布先]図書館、公民館、小中高校
[配布数量]約500枚
CD版作成費 588千円
ダイジェスト版作成 302千円
・戦争や平和に関する講演会などの映像や音声等のDB化
映像DB化作業費 50千円