(1)イノシシ・ニホンジカ
◎イノシシによる農林作物被害を減少させるためには、物理的な被害防止対策を行うとともにイノシシを捕獲し、個体数を減少させることが必要。
◎野生鳥獣を捕獲することができる狩猟者数は昭和55年の約4割に減少し、60歳以上が66%と高齢化が著しく捕獲の担い手が不足。
(2)ツキノワグマ
◎県東部中心に生息する中国地域のツキノワグマの生息数は、氷ノ山山系を中心に200頭前後と推定され、「絶滅のおそれのある地域個体群」に指定されている。
◎このため、鳥獣保護法に基づく特定鳥獣保護管理計画を策定しツキノワグマの保護を図ることとしている。
◎一方、クマに対する心理的な恐怖感と農作物への被害などから、保護に対する地域住民の理解が得られにくい状態がある。
(3)カワウ
◎近年、内水面漁業関係者から被害対策の要望が寄せられており、環境への影響も懸念され、また、県内で新たな繁殖地も確認された。
◎広域での連携した対策を行う動きがある。
◎しかし、対策を行う上での基礎となる県内での生息実態が明らかになっていない。