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平成22年度予算
2月補正予算 一般事業  一般事業要求      支出科目  款:衛生費 項:公衆衛生費 目:衛生環境研究所費
事業名:

鳥取県における黄砂・大気粉じんの実態及び健康影響に関する基礎的調査研究

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生活環境部 衛生環境研究所 大気・地球環境室  

電話番号:0858-35-5414  E-mail:eiseikenkyu@pref.tottori.jp

トータルコスト

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト(A+B) 従事人役
現計予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人
補正要求額 317千円 0千円 317千円 0.0人
317千円 0千円 317千円 0.0人

事業費

要求額:317千円    財源:国庫10/10 

一般査定:計上   計上額:317千円

事業内容

1 事業内容

黄砂・大気粉じん中の硫黄酸化物等大気汚染物質の県内への長距離輸送及び県民への健康影響についての知見を得るため、黄砂観測日及び非黄砂日における化学成分や微生物、喘息症状の悪化要因物質などの調査を行う。
区分
内容
H22年度試料採取用機器整備
H23年度(1)県内3地点(東部、中部、西部)における化学成分濃度(金属、イオン成分)の実態調査
(2)喘息症状の悪化要因となるエンドトキシン、アクロレイン及び発がん性物質である多環芳香族の実態調査
(3)真菌、花粉アレルゲンの実態調査
H24年度(1)県内3地点(東部、中部、西部)における化学成分濃度(金属、イオン成分)の実態調査
(2)喘息症状の悪化要因となるエンドトキシン、アクロレイン及び発がん性物質である多環芳香族の実態調査
(3)真菌、花粉アレルゲンの実態調査
H25年度(1)県内3地点(東部、中部、西部)における化学成分濃度(金属、イオン成分)の実態調査
(2)喘息症状の悪化要因となるエンドトキシン、アクロレイン及び発がん性物質である多環芳香族の実態調査
(3)真菌、花粉アレルゲンの実態調査
(4)3年間の取りまとめ

2 事業の必要性

    • 日本への黄砂の飛来は2000年以降、増加傾向となっており、鳥取県は黄砂飛来の前線地域の一つといえる。
    • 鳥取大学医学部(呼吸器内科)の調査では、黄砂飛来後に喘息症状が28%増悪しており、有害金属、微生物などによる健康被害が懸念されている。
    • 鳥取大学医学部(健康政策分野)の健常成人へのアンケート調査結果(2009年2月〜3月)から皮膚症状と黄砂中の金属濃度との関係が疑われた。
    • 黄砂による健康影響に関する研究は国内ではこれまであまり行われておらず、当所と鳥取大学医学部が共同で調査を実施しているところ。
    • 黄砂飛来の多い鳥取県において、黄砂の飛来実態の解明と併せて、健康影響に関する研究を鳥取大学医学部と共同で継続して実施していく必要がある。

3 事業の効果

(1)成果の活用方法
  • 鳥取大学医学部において、黄砂飛来時の呼吸器系疾患が悪化する要因究明に活用する。
  • 韓国江原道保健環境院、近畿ブロック知事会関係府県との共同研究に活用する。
  • 北東アジア地方政府サミットの環境交流における砂漠化防止・黄砂部会に活用する。 (2)期待される効果
    • 黄砂による健康影響に関する知見が得られることにより、県民への健康被害予防のための啓発につながる。
    • 江原道、近畿ブロック知事会関係府県との共同研究により、黄砂飛来時等における大気粉じん中の大気汚染物質等の長距離輸送による影響把握が進められる。
  • 4 平成22年度補正要求額の内訳

    内  訳
    要求額
    (単位:千円)
    備品購入費
    (アクロレイン用サンプリングポンプ一式)
    317
    合  計
    317

    5 事業期間及び経費

    年度
    内    容
    事業費
    (単位:千円)
    H22
    試料採取用機器整備
    317
    H23
    黄砂・大気粉じん中の化学成分や微生物、喘息症状の悪化要因物質等調査など
    2,677
    H24
    同 上
    2,677
    H25
    同 上
    取りまとめ
    2,677

    6 共同研究機関

  • 鳥取大学医学部、農学部
  • 京都薬科大学公衆衛生学分野

  • これまでの取組と成果

    これまでの取組状況

    これまでの当所における実態調査結果において、以下のことが明らかとなった。

    ・黄砂観測日には、アルミニウム、鉄、カルシウムといった土壌由来の元素濃度が上昇することが確認され、黄砂飛来の判定に有力な指標とできる。
    ・大気汚染物質である硫酸イオン・硝酸イオンが高くなる場合があり、汚染物質の長距離輸送が考えられる。
    ・マンガン、ニッケルといった重金属類も黄砂観測日に上昇する。
    ・黄砂観測日には微小粒子状物質の濃度上昇が観測された。
    ・パイロット試験では黄砂観測日の真菌数が非黄砂日と比較してやや多い傾向にあった。
    ・パイロット試験では黄砂観測日の粉じん量と花粉アレルゲンとの相関は弱く、黄砂によって引き起こされるアレルギー症状と花粉アレルギー症状を分類できる可能性がある。

    これまでの取組に対する評価

    ・黄砂による健康影響について、鳥取大学医学部のアンケートによる影響調査と当所での化学分析等による原因究明を同時に実施している事例は今のところ見られていないことから、先進的な取組と考えられる。(喘息患者、健常者も含め)

    財政課処理欄

    要求額の財源内訳(単位:千円)

    区分 事業費 財源内訳
    国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
    現計予算額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
    要求額 317 317 0 0 0 0 0 0 0

    財政課使用欄(単位:千円)

    区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
    査定額 317 317 0 0 0 0 0 0 0
    保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
    別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0