1 復活要求の内容
鳥取県国民健康保険広域化等支援基金(H14設置)の一部を取り崩して鳥取市に1億円の貸し付けを行う。(基金設置後、初めての貸付)
(単位:千円)
事業名 | 現計予算額 | 補正要求額 | 合 計 |
鳥取県国民健康保険基盤安定負担金 | 1,445,968 | 0 | 1,445,968 |
鳥取県国民健康保険高額医療費共同事業負担金 | 285,780 | 0 | 285,780 |
国民健康保険広域化等支援基金の積立 | 2,427 | 0 | 2,427 |
国民健康保険広域化等支援基金貸付金 | 0 | 100,000 | 100,000 |
事務費 | 129 | 0 | 129 |
合 計 | 1,734,304 | 100,000 | 1,834,304 |
貸付予定額 | 1億円(無利息) |
貸付予定時期 | 平成23年1月 |
貸付金の償還 | 平成24年度から年2,000万円を償還
(翌々年度以降5年間の均等償還) |
2 復活要求の理由
鳥取市から、12月末までに鳥取県国民健康保険広域化等支援基金の借入の申請が行われる予定。
<鳥取市が借入を必要とする理由>
平成22年度は、保険料収入の減少による歳入減、保険給付費の増加による歳出増により、収入不足となる見込みである。
⇒ 収入不足額について、市の23年度予算から繰上充用するという手法もあるが、国保財政へ一度に負担がかかり、23年度の保険料引上げにつながる。(すでに22年度に保険料引上げ実施)
⇒ 県の基金を借り入れた場合、24年度から5年間の均等償還となり、国保財政・被保険者負担の影響も緩和される。
3 事業内容
(1)保険財政自立支援事業貸付金
市町村国保特別会計に赤字が見込まれる場合、その赤字を一時的に補てんするための貸付金。
一般会計からの赤字補てんを防ぎ、国保財政の自立・安定的な運営を支援する。
・年度途中に財政収支の不均衡が見込まれる場合
財政不足見込額の3/4以内で貸付 ⇒今回補正要求部分
・新年度に保険料の急激な引上げが見込まれる場合
財政不足見込額の1/2以内で貸付
(2)参考(鳥取県国民健康保険広域化等支援基金残高)
221,607,968円(平成21年度末現在)
4 基金貸付・交付額の算定方法
(1)各市町村に対する借入・交付の意向照会の実施
(2)貸付・交付額の算定基準
ア 当該年度の貸付・交付申請額の合計が、基金元金・運用益の各1/2以下である場合は、当該申請額を貸付・交付額とする。
イ 当該年度の貸付・交付申請額が、基金元金・運用益の各1/2を超える場合は、貸付・交付額は、基金元金・運用益の各1/2を上限とする。(複数市町村からの申請の場合は、申請額で按分する。)
(3)福祉保健部長が特に必要と認める場合は、(2)によらないで貸付・交付を行うことができる。
5 課長査定結果
課長査定:ゼロ
(理由)
国保財政が脆弱な市町村に対し、その赤字を一時的に補填するための貸付事業であることから、今後、鳥取市以外の市町村においても申請されることが想定される。
限られた基金を公正公平に貸し付けるための明確な基準づくりを行なうこと。