1 事業の概要
専門高校と地元産業界を中心に大学、行政を加えた「人材育成連携推進委員会」を設置して次の事項について検討し、モデルプログラムを実施する。
- 学校で学んだ知識を企業の現場で実践するインターンシップの在り方
- 企業技術者を活用した授業のあり方
- 大学と企業との連携した講義により学術面と実践面の双方を関連して学ぶこと
- 教員の企業研修の推進
- 学校と企業とが連携した課題研究
- チャレンジ精神の育成 など
2 経緯
学校現場と地域産業が必ずしも連携がとれておらず教員も地域産業のことを十分に知らないでキャリア教育がなされていることから、「地域産業との連携による産業教育充実事業」においてアドバイザーからの指摘を基に改善を行ってきたところであるが、いただいた意見を学校だけで実践していくには限界。
学校が地域産業を理解し、教育内容の水準を高めていくためには、学校が産業界と連携して人材育成を行なっていくシステムや実践するための協力体制を構築していく必要がある。
3 実施校
境港総合技術高校 【継続(2年目)】
- 地元産業の中心となる水産業に係わる人材育成を検討することから、水産学科を設置する学校を対象とする。
- 地域産業界との連携による産業教育充実事業の実施校で行うことで、事業の効果を高める。
4 本事業の特徴
本事業は、文部科学省と水産庁との2カ年間の共同事業であり、産業界のとりまとめは管理法人が行い、産業界に対する経費は管理法人が水産庁へ申請する。(国庫10/10)
5 成果と課題
【成果】
(1)地域産業の担い手育成を意図した教育カリキュラムの作成の見直しを実施
(2)社会人として必要なモラルやコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力の強化
【課題】
(1)企業と学校とのネットワークづくり
(2)企業と学校の求める人材像の相違
(3)企業と教員への意識啓発
(4)一貫したカリキュラムの編成
6 所要経費
単位:千円
内訳 | (21年度予算額)
22年度要求額 | 備考 |
工業 | 水産 |
人材育成連携推進委員会開催に係る謝金、旅費等
(県全体会を年3回開催) | (914)
0 | (1,493)
1,007 | |
各実施校での経費
(インターンシップ等) | (7,558)
0 | (3,519)
8,312 | |
ものづくり大会出場に係る旅費等
(中国大会、全国大会) | (1,028)
0 | (0)
0 | |
計 | (9,500)
0 | (5,012)
9,319 | |
【工業分野は終期到来のため終了】
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<政策目標>
○カリキュラム改善
<取組状況>
○取組分野
・工業 平成19年度〜平成22年度
・水産 平成21年度〜平成22年度
○概要
人財育成連携推進委員会を設置し、モデルプログラムを検討
・産業界のニーズ調査・分析
・教育内容の抽出・整理
・産業界と教育界との連携方策の検討
・継続的運営方法の検討
これまでの取組に対する評価
<評価>
生徒の評価は、高い。(アンケート結果)
・詳しい知識が身についた。
・実際に見ることができて、とてもわかりやすかった。
<改善点>
○産業界、関係部局との連携
○新たな分野・学科(水産)での取組