補正理由
当事業が22年度より国庫補助金交付対象となり、平成22年6月30日付けで補助金交付要綱の通知があったことによる。
事業内容
重症難病患者の家族等介護者の休息(レスパイト)等目的での入院について、各福祉保健局・難病医療連絡協議会で入院先の調整を行い、医療機関が受け入れを行う(県は受け入れる医療機関に対し、受入れ体制の整備のため委託料を支払う。)。
【要求額】5,894千円
【事業主体】県(委託実施:医療機関)
【財源内訳】国1/2,県1/2
【対象者】特定疾患治療研究事業において重症認定を受けている在宅難病患者で、家族等の介護者の休息(レスパイト)等の理由により、一時的に在宅で介護等が受けられなくなった者。
【補助対象経費】医療機関への委託料、入院調整を行う難病医療連絡協議会開催経費に係る委託料(会の開催主体は拠点病院である鳥取大学医学部附属病院となるため委託料で計上)
積算根拠
医療機関への委託料
18,670円/日×28日×11人=5,750,360円
難病医療連絡協議会の開催経費委託料
目的
在宅の重症難病患者が、家族等介護者の休息(レスパイト)等の理由で、一時的に在宅で介護等を受けることが困難になった場合に、円滑に適切な医療機関に入院できるよう入院受入体制を整備することで、当該患者の安定した療養生活の確保と介護者の福祉の向上を図る。
背景
レスパイト(介護者の休息)は、社会的入院の要素が強いことから、本来は介護保険の枠組みとしショートステイを用いるべきものであるが、重症難病患者(特に人工呼吸器を付けた患者)の場合、常時医学的管理が必要なため、受け入れているショートステイは皆無に等しい。このような現状から、介護者は休息を取れない状況にある。
病院へのレスパイト入院については、重症難病患者は24時間を通しての喀痰吸引や体位変換、食事・排泄介助が必要であり、また、治療行為が行われないため診療報酬点数が低く、保険診療では見合わない。このため、病院にとってレスパイト入院の病床を確保することは容易でない。