現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成22年度予算 の 生活環境部の氷ノ山の生物多様性保全対策事業
平成22年度予算
9月補正予算 一般事業  課長要求      支出科目  款:衛生費 項:環境衛生費 目:環境保全費
事業名:

氷ノ山の生物多様性保全対策事業

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生活環境部 公園自然課 自然公園担当  

電話番号:0857-26-7200  E-mail:kouenshizen@pref.tottori.jp

トータルコスト

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト(A+B) 従事人役
現計予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人
補正要求額 1,206千円 1,614千円 2,820千円 0.2人
1,206千円 1,614千円 2,820千円 0.2人

事業費

要求額:1,206千円    財源:単県 

課長査定:ゼロ 

事業内容

1 事業の目的

国定公園氷ノ山におけるシカの食害対策として、サンカヨウ群落を保護する電気柵を設置するとともに、地域の植生を保全するためのくくりワナを設置しシカの捕獲を実施する。シカ生息数の減により食害被害を軽減することで、自然環境の激変を抑止し、生物多様性の保全を図る。

2 事業の内容

氷ノ山の中でもシカの食害被害が甚大である自然探勝路の被害軽減を図るため、次の対策を実施する。

(1) 自然探勝路

      仙谷登山道と三ノ丸登山道を結ぶ歩道で、気軽に氷ノ山の自然を満喫できる人気コース。見どころはサンカヨウ、ギンバイソウ群落等で、開花時期には毎年自然観察会が催されている。
(2) 事業期間(予定)
      平成22年度〜平成24年度
        ※ 平成23年度からはワナに加え、大型捕獲柵による捕獲を開始し(平成23年度当初予算要求予定)、平成24年度中の対策完了を目指す。
(3) 内容
    ア 電気柵設置
      自然探勝路沿いの植生を代表するサンカヨウ群落がシカの食害により絶滅の危機に瀕しているため、電気柵設置による保全対策を実施する。
    イ くくりワナ設置
      シカの食害の抜本対策として、シカの個体数減少を図る。特に自然探勝路沿いのサンカヨウ・ギンバイソウ群落等の植生を保全するため、くくりワナによりシカを捕獲する。

3 予算要求内容・経費内訳

(単位:千円)
項 目
要 求 額
内 容
(委託費)
くくりワナ設置
電気柵設置
1,163
・シカの捕獲
・管理は「地元猟友会」に委託
・サンカヨウ群落の保護
・管理は「地元猟友会」に委託
備品購入
43
・GPS内蔵デジタルカメラ(シカの捕獲位置を座標で管理)
合 計
1,206

4 事業の背景

(1) 近年の状況
県東部地域では、年を追うごとにシカの生息数が増加し、シカの食害がますます顕著となっている。近年では国定公園氷ノ山においてもサンカヨウその他の植物が食害被害に遭うなど、農林業だけでなく自然環境の面でも深刻な状況となっている。 (2) 生物多様性確保の必要性
    今私たちの周りに存在する生態系は、生命の誕生以来、長い年月をかけて自然が創造したものであり、次の世代へ引き継ぐべき貴重な財産である。
    そして、その生態系の中に生息する動植物は微妙なバランスを保ちながら、他の多様な動植物と様々な関係を築いている。ある範囲での植物の絶滅は、たとえそれが1種であっても、その植物が持つ多様な関係性の喪失につながり、その生態系に大きな影響を与える可能性がある。
    また、一つの生態系の中に多様な生物が存在することにより、自然環境の変化に対応できる耐性を持った生態系が構築される。
    とっとりの豊かな自然を次の世代へ引き継ぐためには、自然環境の激変を抑止し、生物多様性の保全を図っていく必要がある。
(3) 国定公園における県の役割
    県は国定公園の管理者であり、多様で特徴的な自然環境を保護するため、主体的に対策を講じる必要がある。

5 年度別支出内訳

年 度
支出予定額
H22
1,206千円
H23
1,555千円
2,761千円

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

自然保護監視員が国定公園内巡視時にシカの食害状況を把握。

これまでの取組に対する評価

数年前の植生の状況と現況を比較することで、近年のシカの食害の進行状況を確認することができた。

財政課処理欄

 希少な野生植物に対する保護方針が明確でない現状において、当該場所のサンカヨウについてのみ手厚い保護を行う必要性が認められません。シカの駆除については、特定植物の保護の視点ではなく、農林業被害対策も含め、鳥獣保護管理計画において計画的な対応をしてください。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
現計予算額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 1,206 0 0 0 0 0 0 0 1,206

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
査定額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0