(1) 食品の多くを海外に依存するなか、輸入食品による化学物質の食中毒が度重なり、食の安全が脅かされている。
(2) これまで食品への混入が想定し難い化学物質による被害が発生している。
(3) 当所は、規定の方法により精確な値を測定する分析には、長けているが迅速性に欠け、病因物質の候補の情報がないと測定が困難である。病因物質の割り出しのためには、迅速性があり、かつ分析により病因物質を特定するための技術の導入が必要である。
危害発生
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食品や患者の尿、血液
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簡易分析法による病因物質の絞込み
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簡易分析法で検出された物質について、
機器分析を行い物質固有のデータを測定
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結果判明
4 事業の効果
(1)迅速な病因物質の特定は、迅速な被害拡大防止による県民の安全確保につながり、県民の食の安全性に対する不安の解消にもつながる。
(2)分析法を事前に検討、準備することで、発生時において的確に科学的根拠に基づく迅速な病因物質特定が実践できる体制を構築することができる。