(1)デジタルカメラで撮影した画像を利用して、黄砂や花粉などの大気浮遊物質の濃度を簡便(どこでも手軽に低コストで)に測定できる技術を開発する。
(2)この技術を利用して、県内における広域的な黄砂の飛来状況や花粉の飛散状況などの知見を集積する。
◯ 花粉の飛散予測や疫学調査の資料など、県民への健康影響、 予防に資するための知見を集積
◯黄砂の飛来状況、花粉の飛散状況の、より詳細な情報提供が可能となり、住民の健康被害の予防につながる。
◯花粉と黄砂の相乗効果によるアレルギー症状の深刻化など、未解明な症例の疫学調査に利用できる。
◯黄砂と花粉以外の大気浮遊物質についても以下のような利用が考えられ、大気環境行政に寄与できる。
・突発事故で人への健康影響が懸念される物質(例えばアスベスト)が 飛散浮遊した場合の飛散状況把握
・工場、自動車の排ガス監視
・県内でも時々観測される煙霧現象等の大気現象の発生メカニズムの解明
◯健康に影響がある花粉等を住民自身の手で、簡便、迅速、安価 に測定できるツールができれば、住民自身による身近な環境の監視、健康管理が可能となる。