現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成22年度予算 の 生活環境部の中海におけるコアマモ場の再生方法に関する研究
平成22年度予算
当初予算 一般事業  課長要求      支出科目  款:衛生費 項:公衆衛生費 目:衛生環境研究所費
事業名:

中海におけるコアマモ場の再生方法に関する研究

将来ビジョン関連事業(守る/豊かな自然・環境を守り、育て、次代につなげる)

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生活環境部 衛生環境研究所 水環境室  

電話番号:0858-35-5417  E-mail:eiseikenkyu@pref.tottori.jp

トータルコスト

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
22年度当初予算額(最終) 764千円 3,227千円 3,991千円 0.4人 0.0人 0.0人
22年度当初予算要求額 764千円 3,227千円 3,991千円 0.4人 0.0人 0.0人
21年度当初予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:764千円  (前年度予算額 0千円)  財源:単県 

課長査定:計上   計上額:764千円

事業内容

1 事業の内容


     中海の自然再生の柱であり、中海の藻場再生で有力なコアマモ場再生技術の開発を目的とし、これにつながるコアマモ再生技術の開発を目指し、以下のことを実施する。
    (1)種子を用いたコアマモ場再生技術の開発
    ○種子の生産性と発芽率が低いとされるコアマモの発芽特性等を解明し、自生地を荒らす恐れのない、種子を用いた移植用苗生産によるコアマモ場再生技術の開発を目指す。
    (2)再生活動の技術的支援のため、NPO等関係者への技術移転

    〔用語解説〕
    アマモ、コアマモ:中海に自生する水草の一種

2 事業の背景及び必要性


(1) 背景
○アマモ及びコアマモは、かつて中海で繁茂していたが、1950年代以降激減し、その現存量はごく僅かである。
○近年、湖沼におけるアマモ場の存在による水質浄化効果、漁場形成効果等の機能が認識され、その再生が注目されると共に、中海においても、中海再生のフラッグ種としてアマモ類が注目され、中海自然再生協議会ではアマモ場の再生が自然再生の推進の柱として謳われている。
○塩分環境の変動の大きい中海においては、コアマモがアマモより成育に適していると考えられ、中海において藻場再生を果たすためにはコアマモの再生が必要である。現在、アマモについてはその再生技術が確立され、NPO等により再生活動が進められている。一方、コアマモについては未だ確立に至っておらず、技術開発が強く望まれている。

(2)当所の知見
○当所が平成19年〜20年度に実施した調査研究の中で、水深の浅い静穏な場所がコアマモの生育に必要であることが判明し、これらの要件を満たす実験用水路でのコアマモの増殖に成功した。次いで、この増殖した株を用いた中海試験地における移植に成功した。
○また、実験用水路において、自然界では種子の生産性が低いと言われているコアマモの種子採取に成功し、発芽に適した環境条件の解明を試みた。詳細な発芽条件の解明には至らなかったが、種子からの移植用苗生産の可能性が示された。

(3)必要性・緊急性
○NPO、民間機関、他の行政機関から、技術・情報提供および当所で増殖した株や種子の提供に係る要望が寄せられている。
○コアマモ場再生には、基本となるコアマモ再生技術の確立が必要である。
○今日の中海に現存するコアマモの自生地は僅かであり、これを荒らすことに繋がる自生地からの株移植以外の方法で再生する手法の開発は、保全の面においても重要である。

3 事業の効果


(1)成果の活用方法
○再生活動を行っているNPO等関係機関へのコアマモ再生技術情報の提供

(2)期待される効果
○技術的な隘路があったコアマモ場再生の推進
○浅場造成等における、コアマモ場再生に関する配慮

  

4 本事業のポイント


5 平成22年度要求額内訳

内訳
要求額
(単位:千円)
共同研究・情報収集等のための出張旅費
364
需要費
400
合計
764

6 事業機関及び経費

事業期間〔平成22年度〜24年度〕     
区分
事業内容
事業費
(単位:千円)
H22年度
(要求額)
○コアマモ種子の発芽特性の解明
○発芽後の成長に必要な条件の解明
764
H23年度
○上記を基にした種子を用いた移植用苗生産による再生技術の開発
○コアマモ再生技術情報の提供(NPO等)
1,000
H24年度
○コアマモ再生技術情報の提供(NPO等)
○コアマモ場再生、造成につながる技術情報の提供(行政機関)
1,000

7 共同研究機関


○ 島根大学汽水域研究センター
○ 国立環境研究所他(C型共同研究『浅海域の干潟・藻場における生態系機能に関する研究』)

これまでの取組と成果

これまでの取組状況


「アマモとサルボウを用いた中海の水質浄化に関する研究」実施(平成19年〜20年度)
・水深の浅い静穏な場所がコアマモの生育に必要であることが判明。
・上記の要件を満たす実験用水路でのコアマモの増殖に成功。
・次いで、この増殖した株を用いた中海試験地における移植に成功。
・また、実験用水路においてコアマモの種子採取に成功し、種子からの
 移植用苗生産の可能性が示された。

これまでの取組に対する評価


・株移植の技術については目処が立った。
・しかし、自生地から移植用株を採取する従来の手法では、中海に僅
 かに現存する自生地を荒らす恐れがある。
・そこで、自生地破壊の恐れのない、種子を用いた移植用苗の生産
 技術の開発が重要。

工程表との関連

関連する政策内容

環境の保全・再生と活用に資する調査研究

関連する政策目標

湖沼の水質浄化や保全・再生に資する研究成果

財政課処理欄

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 764 0 0 0 0 0 0 0 764

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
査定額 764 0 0 0 0 0 0 0 764
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0