現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成22年度予算 の 生活環境部の光触媒を利用した水質浄化手法の研究
平成22年度予算
当初予算 一般事業  課長要求      支出科目  款:衛生費 項:公衆衛生費 目:衛生環境研究所費
事業名:

光触媒を利用した水質浄化手法の研究

将来ビジョン関連事業(守る/豊かな自然・環境を守り、育て、次代につなげる)

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生活環境部 衛生環境研究所 水環境室  

電話番号:0858-35-5417  E-mail:eiseikenkyu@pref.tottori.jp

トータルコスト

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
22年度当初予算額(最終) 887千円 7,261千円 8,148千円 0.9人 0.0人 0.0人
22年度当初予算要求額 887千円 7,261千円 8,148千円 0.9人 0.0人 0.0人
21年度当初予算額 2,045千円 9,114千円 11,159千円 1.1人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:887千円  (前年度予算額 2,045千円)  財源:単県 

課長査定:計上   計上額:887千円

事業内容

1 事業の内容

○研究があまりなされていない光触媒による水質浄化手法の開発研究

    ○湖水を対象とした室内実験により、次の事項を検証
      ・湖水中の難分解性有機物の分解性
      ・有効な分解率のための必要な条件:接触時間、必要面積など
      ・植物プランクトンなど難分解性有機物以外の物質の分解性
      ・各種資材の有効性の検討
      ・実用化に当たっての問題点・課題の把握
    ○実用化の可能性が明らかになれば、水路で実証試験を実施

    光触媒資材の利用想定例】
    湖沼の
    直接浄化
    ・光触媒資材を設置した水路に湖水を導入し、浄化後に湖内へ還水
    ・太陽光の届く浅場に光触媒資材を設置する湖内浄化
    湖沼への
    流入対策
    ・下水道処理水:施設敷地内に設置した水路等で処理水を浄化後に放流
    ・河川水:光触媒資材を設置した水路等で浄化

    ○効果的な湖沼浄化対策実施に向けて、各種浄化手法との比較検討を実施

2 事業の背景及び必要性

○湖沼の汚濁指標であるCODの半分程度が難分解性有機物
○従って、湖沼の環境基準の達成のためには、難分解性有機物を浄化する必要があるが、従来の手法では分解は困難
○一方で最近注目されている光触媒は、強い酸化力を持ち、生物分解の困難な排水処理の実用化の例がある
○しかしながら、湖沼の浄化手法については検討されていないため、今回、新たに研究開発を行うもの。

3 事業の効果

○従来の生物浄化手法等で削減できなかった難分解性有機物の削減が期待され、湖沼浄化につながる。
○県内でも光触媒に注目している企業があり、これらの企業と連携した実用化が成功すれば、新たな環境ビジネス等になりうる。

4 平成22年度要求額内訳

内訳
要求額(千円)
旅費
337
需用費
550
合計
887

5 事業期間及び経費

区分
事業内容
事業費
(千円)
H21年度
○実用化への初期判断(室内実験での検証)
・有機物分解性等の水質浄化能の確認
・各種資材の有効性の検討
・実用化に当たっての問題点・課題の把握 等
2,045
H22年度
要求額
○平成21年度と同様
○実用化の可能性があれば、実証試験を実施
(実用化に向けた野外実験水路等での検証)
・実験水路等での水質浄化能の確認
・実用化に当たっての問題点の整理・判断
887

6 用語解説


【光触媒】
 酸化チタン等の触媒が光を吸収することでその表面が強い酸化力を発揮し、有機物を分解する作用を持つ。

【難分解性有機物】
 家庭排水や事業場排水等の人為由来の有機物や森の落葉などの自然由来の有機物は、排水処理施設や環境中の微生物により分解されていくが、最後には分解できないものが残ってしまう。
 これを「難分解性有機物」と呼んでおり、微生物の最終分解物(有機物のカス)といえる。主として特定の構造を持たない高分子の有機酸である。


これまでの取組と成果

これまでの取組状況


《政策目標》
湖沼の水質浄化や保全・再生に資する研究成果
湖沼の水質浄化(環境基準の達成)

《目標に対する取組み》
・当所の調査において、湖山池の汚濁物質(COD)の約6割が上記の難
 分解性有機物であることが判明。
・この除去方法について、県内の鉱石を用いた物理吸着手法について
 の研究を実施した。しかし、鉱石の除去性能が水のPHや有機物の構
 造等に敏感に左右されることが判明し、実用化は困難であるとの結論
 を得た。
・そこで、高い有機物分解性と長期間の効果持続が見込める光触媒に
 注目した。

《本事業に関する平成21年10月現在の状況》
【光触媒材料の探索】
・光触媒材料の合成の実施(市販品試薬等を用いて)
・合成した触媒の物性評価(粒度分布、結晶構造など)

【浄化効果検証の室内実験】
・合成した触媒での有機物分解効果を模擬色素を用いて確認
・合成した触媒での模擬湖水での浄化試験を実施中

これまでの取組に対する評価


《自己分析》
・浄化効果は、確認済であるがまだまた室内実験での検証段階であ
 る。
・実際の実用化に向けて、より詳細な検証と水路実験等の現場での
 検証が重要と考える。

工程表との関連

関連する政策内容

環境の保全・再生と活用に資する調査研究

関連する政策目標

湖沼の水質浄化や保全・再生に資する研究成果

財政課処理欄

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 2,045 0 0 0 0 0 0 0 2,045
要求額 887 0 0 0 0 0 0 0 887

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
査定額 887 0 0 0 0 0 0 0 887
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0