(1)土壌環境基準を再生材の安全性評価基準として適用することについて、課題を明らかにし、新規の安全性試験法を提案した。
(2)電気化学分析法による鉛の簡易試験法を確立し、溶融スラグの品質管理への適用を行った。
近年、廃棄物再生材の利用促進が図られている。鳥取県でもグリーン商品として認定し利用促進を図っている。
一方、再生材は廃棄物に由来する有害物質等による環境影響の問題が懸念されている。特に次の問題がある。
(1)再生材の安全性評価のための統一的な試験方法及び基準がなく、有害物質による環境影響に関する科学的なデータも少ない。(2)製造現場における日常的な品質管理のための手法がない。
→ そこで、地下水等への影響に関する安全性の判定方法の検証と品質管理のための簡易試験法の開発が必要。
(3)近年、廃プラスチックの資源化が進んでいるが、その再生利用過程からのVOC等の排出実態は不明である。
→ 廃プラスチックの再生処理施設におけるVOC排出実態を把握し、適切な施設管理を進める必要がある。