これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<目標>
H21工程表政策目標 高品質果実・野菜生産技術の確立
・加工業務用白ネギの栽培技術の確立
・特別栽培白ネギの栽培技術の確立
<取組内容>
(1)加工業務用白ネギの栽培技術の確立
・省力技術の開発
・栽培技術の体系化
(2)特別栽培白ネギの栽培技術の確立
・各作型における有機質肥料等の施用量の検討
・微生物農薬等の病害虫の防除効果確認
・栽培技術の体系化
<現時点における達成度>
(1)加工業務用白ネギ
・土寄せ、調製作業等の労働時間の削減が可能
・栽植密度の改善により収量が増加、種苗費の削減が可能
・所得率の向上には一層のコスト削減が必要
(2)特別栽培白ネギ
・クリムソンクローバー、発酵鶏糞を利用し、収量が確保され、肥料費が5割削減
・微生物資材等のネギアザミウマ密度抑制効果を確認
これまでの取組に対する評価
<外部評価>
平成19年度鳥取県農業技術協議会野菜部会白ネギ研究会外部評価(新規)の結果(7月17日、19日)
○評点 4.0(評点4以上、計画のとおり課題化)
○評価委員の主な意見
・加工業務用ネギについて、業者によって異なる規格を統一することはできないか。
平成21年度外部評価(中間)の結果(9月7日、9日)
○評点 13.43(評点12以上で試験が実施できる)
○評価委員の主な意見
・余りに研究費が少ないのでは。普及を目指した栽培技術マニュアルまでの作成を視野に。
・業務用栽培のみでは経営が難しいのが現状。
<自己分析>
・加工業務用白ネギの得られた成果を基に経営試算を行ったが、所得率が低く、一層のコスト削減を図る必要が判明した。これまでとは異なる視点でのアプローチが必要。
・有機質肥料を用いた特別栽培白ネギの栽培は十分可能だが、化学農薬を用いない病害虫対策についてはさらなる検討が必要。
<改善点>
・加工業務用白ネギにおける直播栽培の実用化、労力削減に取り組む。
・特別栽培白ネギにおける作型別施肥法の検討および各種資材の病害虫防除効果の確認を行う。