(1)生産技術確立実証対策
県オリジナル新品種の普及段階で発生したトラブルを解決するため、技術対策を現地で実証。
また、鳥大と共同で梨新品種のアピールできる特性を解明。
ア 普及拡大段階における技術の確立と実証(県設置)
【実証課題】
- ねばりっこの植え付け時期の適正化、過繁茂対策
- ノイバラの誘引方法の改善、施肥技術の確立
- ツルウメモドキの混植割合を変えた実付きの検討
- なつひめ、新甘泉への更新方法に応じた施肥等栽培技術
→次世代鳥取梨産地育成事業で対応
【事業主体】県(普及所)
【計画設置数】 4か所(ねばりっこ)
1か所(ノイバラ)
1か所(ツルウメモドキ)
要求額 192千円
イ 梨新品種オリジナリティーの解析
新品種は知名度を高めることが急務。新たなセールスポイントとして日持ち性や機能性など消費者の求めるオリジナルな価値を解析し、新品種のブランド確立を加速。
【委託研究内容】
1.新品種の日持ち性解明と輸出適応性調査
鳥大育成新品種の日持ち性、長期輸送適性を明らかにし、輸出の適応性及び技術を確立
2.新品種等の機能性解析
既存品種、鳥大及び県育成新品種のポリフェノールやビタミンなど機能性物質を分析し、消費者の健康志向への対応と加工用原料としての可能性を模索
3.温暖化に対応した新品種の育成
4.温暖化に対応した主要梨品種の休眠打破技術の開発
【事業主体】 県(鳥取大学と共同研究)
要求額2,500千円
※鳥取大学に委託する理由
遺伝資源やオリジナル品種を育成保有しており、これまでの成果を活かすことによって効率的な調査が可能であり、新品種に係るノウハウの流出を防止
(2)市場適応性調査
新品種の栽培に踏み切るための判断材料として、農家が行う市場性や加工性に係る調査を支援。
【実施主体】農業者、生産組織、生産部
【補助率】 1/2以内
【補助金額】1件当たり250千円(上限)
【対象事業】消費者のニーズ調査、市場関係者からの意見聞き取り、 流通関係者のモニタリング、加工適性調査
要求額 1,250千円 (250千円×5件)
(1)オリジナル品種の登場
「なつひめ」「新甘泉」「秋甘泉」、鳥大育成品種「早優利」「瑞鳥」「優秋」など
(2)オリジナル新品種を地域のブランドとして育成し、産地化を促進(地域ブランド農産品創出支援事業)
(3)しかし、新品種を現地導入し普及拡大する途上で、新たな問題や課題が発生
→産地化をすすめるためには的確な解決策が必要
(4)「食のみやこ鳥取県」を実現するためにも、県オリジナル品種の開発と産地化に向けた取り組みを促すことは重要な課題
→一部事業継続が必要
(5)鳥大育成新品種が品種登録申請(H21年3月)
→ブランドとして早期かつ加速的に確立するためには、多様な価値を付加し商品力を高めることが必要。