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平成22年度予算
当初予算 一般事業  課長要求      支出科目  款:農林水産業費 項:農業費 目:園芸試験場費
事業名:

カキ‘西条’の生理障害を防止する系統選抜と栽培技術の確立

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農林水産部 農林総合研究所園芸試験場 河原試験地  

電話番号:0858-85-0274  E-mail:engeishiken@pref.tottori.jp

トータルコスト

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
22年度当初予算額(最終) 300千円 4,034千円 4,334千円 0.5人 0.2人 0.0人
22年度当初予算要求額 300千円 4,034千円 4,334千円 0.5人 0.2人 0.0人
21年度当初予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:300千円  (前年度予算額 0千円)  財源:受託 

課長査定:計上   計上額:300千円

事業内容

概略説明

‘西条’は、中国地方固有のカキで、消費者の評価が高いが、生理障害である発芽不良と果実軟化(樹上、脱渋後)が大きな問題である。

    そこで、本県での有望系統に加え、島根県で有望とされる‘西条’系統の中から、収益性の高い早生で、発芽不良と果実軟化の少ない系統を選抜し、さらにそれら障害の防止技術の開発を行う。

1 事業の必要性

カキ‘西条’は、鳥取県で最も多く栽培されているカキ品種である。このため生産現場では、これまで生産技術の改良、出荷規格の厳正化、品質保持技術の導入等々あらゆる努力を重ねてきたが、現時点においても、特に早生系統での果実軟化による果実ロスが多く発生し、栽培農家の経済な不安要因となっている。

2 事業の内容

本研究では、「平成21年度農林水産政策を推進する実用技術開発事業」により、鳥取大学、島根大学、島根県農業技術センターと一体となって、カキ‘西条’の生産性を大きく下げている軟化と発芽不良という栽培上の問題を解消を目指す。
●園芸試験場河原試験地の役割
(1)樹上軟化の発生の少ない系統の選抜。
(2)系統ごとの果実の貯蔵性(軟化程度)の検討。
(3)個包装技術も活用した、長期貯蔵可能な体系の確立。

3 事業の効果

(1)軟化・発芽不良のロス率の低減による出荷量/収穫率の向上

(2)個包装による長期冷蔵技術による年末出荷量(進物向け)の増加
(3)あんぽ柿製造過程での材料柿軟化によるロス低減

4 これまでの成果

(1)系統選抜試験では、6月の生理落果に差が見られた。鳥取県の系統ではNO2、島根県の系統では遠藤系が少なく、有望と考えられた。
(2)樹上軟化落果でもNO2と遠藤系が少なそうであり、有望と考えられる(現在試験中)。

5 平成22年度の試験内容

(1)各系統ごとに果実の日持ち調査を行う。
(2)水ストレスに耐性のある系統の選抜を行う。
(3)各系統ごとに個包装による貯蔵性の調査を行う。
(4)個包装+大袋包装による長期貯蔵技術の開発。

6 平成22年度要求額内訳(単位:千円)


内 訳

要求額

非常勤報酬

(250)

消耗品費等

300

合 計

300

7 試験実施期間

平成21年度〜23年度
年度
事業内容
事業費(千円)
21年
優良系統の選抜、果実貯蔵試験
2,700
22年
優良系統の選抜、個包装による果実貯蔵試験
300
23年
優良系統の選抜、個包装による長期貯蔵技術の確立 
300

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

<目標>
H21工程表政策目標
安全・安心、高品質な農産物の生産技術の確立
・高品質果実・野菜生産技術の確立
・軟化の少ない西条の系統の選抜
・西条の個包装による長期貯蔵技術の開発

<取り組みの内容>
・鳥取:5系統、島根:6系統を高接ぎし、系統別に樹上軟化落果率の調査を行った。
・各系統の脱渋後の日持ちについての調査を行った。
・水ストレスを与え、樹上軟化落果率の変化の調査を行った。
・個包装脱渋のドライアイス量を変えて、貯蔵試験を行っている。

<現時点における達成度>
・NO2、遠藤は6月の生理落果が少なかった。
・NO2、遠藤が落果率が低く、T-Cが日持が良いと思われた。
・個包装脱渋による長期貯蔵については、現在調査中である。

これまでの取組に対する評価

<自己分析>
・樹上軟化落果率の調査や脱渋後の日持ち試験については、接ぎ木2年目であり着果量の少ない系統があり、十分な比較試験調査ができなかった。
・異なった気象条件でも同じ結果がでるのか継続して検証することが必要である。

<改善点>
・着果量の多い系統での比較試験となった。来年は、着果量が増加するので、本格的な試験調査に取り組むが、より効率的な調査方法を考えたい。

工程表との関連

関連する政策内容

安全・安心、高品質な農産物の生産技術の確立

関連する政策目標

高品質果実・野菜生産技術の確立

財政課処理欄

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 300 0 0 0 0 0 0 300 0

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
査定額 300 0 0 0 0 0 0 300 0
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0