(1)目的
本県農業の基幹作物である米について、新品種の導入による収量、品質の向上とPRによる市場評価の獲得、ならびに地域こだわりの米づくりの支援による農家の所得向上を図る。
(2)背景
・米価の低迷による稲作農家の所得向上を進めるため、農業者団体等と連携し、県産米の販売戦略を中心とした、米ビジョンを策定(平成20年12月)。
・H20年に県産米の県外での有利販売を支援するため、鳥取県の豊かな自然環境をイメージするポスターを作成し、試食PRにより県外における県産米の認知度アップの取組を開始。
(3)現状
・温暖化による高温登熟の影響で、本県の基幹品種であるコシヒカリが品質低下。
・コシヒカリへの作付集中(約6割)による収穫作業の遅れも品質低下の要因
・コシヒカリは、倒伏を避けようとして肥料を控えるため、収量も低下。
・県内では様々な特徴ある米づくりが取組み始められている。
1等米比率の推移 単位:%
| H16 | H17 | H18 | H19 | H20 | H21 |
県全体 | 31 | 55 | 67 | 68 | 64 | 79 |
コシヒカリ | 22 | 53 | 61 | 62 | 57 | 81 |
(4)課題
・温暖化に強く、収量性の高い品種の早期導入
・地域で取り組まれているこだわりの米づくりは技術確立による収量・食味の安定化とPRによるイメージ向上が必要
・県産米は他県に比べてロットが小さいため、ブランド化するためには、量をまとめてPRすることが重要(県外販売業者の声)