これまでの取組と成果
これまでの取組状況
○これまでの取組状況
1 沿岸海洋観測
沿岸漁業者の漁場選択意志決定に水温データを利用していただけるよう、水温データのみならず直近の漁獲データを付記し漁業者へ広報している。
2 貝毒・ノロウイルス
特産品のイワガキの出荷シーズンに合わせて貝毒・ノロウイルス検査を実施。
3 有害赤潮監視
本県水産行政と共同で赤潮監視体制を図り、密な赤潮プランクトン調査を行うとともに、他府県と赤潮発生情報の共有化を図っている。平成20年度からは国の委託事業で隣県等と共同研究を実施。
4 藻場監視
環境変動等により全国的な藻場消失
が問題視されているなか県内の代表的な3地区の藻場域で藻場分布をモニタリング。光量子調査では、クロメの分布限界域と光量子量の関係を調査。
これまでの取組に対する評価
○これまでの取組に対する評価
1 沿岸海洋観測
漁場選択の一助になっているとともに、沿岸の水温変動を捉える基礎資料が得られている。
2 貝毒・ノロウイルス
検査結果は特産品イワガキの安全な流通とブランド保持に寄与。貝毒プランクトン出現量の年変化データの蓄積により、貝毒化への危険度が把握でき、注意喚起へつながっている。
3 有害赤潮監視
全国的に赤潮発生予察が大変困難とされているなか、本県を含む共同研究機関は、平成20年度に赤潮発生メカニズムの仮説に基づく発生予察(案)を発表。現在検証中であるが、発生要因が明らかになりつつあり、予察モデルは高精度と高い評価を得ている。
4 藻場監視
磯焼けの進行具合(まだ磯焼けはみられていない)
や藻場の構成種の年変化を把握出来ている。光量子量測定により、クロメ移植に有効な限界水深が解明されつつある。