現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成22年度予算 の 水産振興局の子どもから始める魚食推進事業
平成22年度予算
当初予算 一般事業  部長要求      支出科目  款:農林水産業費 項:水産業費 目:水産業振興費
事業名:

子どもから始める魚食推進事業

将来ビジョン関連事業(ひらく/食のみやこ鳥取県)/若手職員サブチーム関連事業()

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水産振興局 水産課 漁業経営担当  

電話番号:0857-26-7313  E-mail:suisan@pref.tottori.jp

トータルコスト

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
22年度当初予算額(最終) 941千円 807千円 1,748千円 0.1人 0.0人 0.0人
22年度予算要求額 941千円 807千円 1,748千円 0.1人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:941千円    財源:単県  (要求額の内訳)  復活:941千円

部長査定:計上   計上額:941千円

事業内容

1 事業概要

(1)事業内容
    • 県内の小学校が自主的、自立的に県産魚を使った調理実習等水産業に関する授業を行えるようになるため、モデル授業を行うとともに、マニュアル化を進め、提案を行っていく。
    • 水産関係者魚離れに関する問題を提起し、当事業への参画を促す。
    • 平成23年度に開催される海づくり大会のPR。
    (2)事業実施主体
     水産課・授業を希望する小学校・水産関係者

2 復活要求額

941千円(うち標準事務費641千円)

(内訳)

事業費 690千円

調理
実習

材料費10千円/1授業×10授業=100千円(標準事務費)
講師料6千円/1h×2時間×2名分×10授業=240千円
(子ども相手であり難易度が高いため講師は2名必要)

特別旅費 30千円


施設
訪問

講師料6千円/1h×1時間×5授業=30千円

貸切バス代58千円×5台分=290千円(標準事務費)


出前
授業

0円
その他の事務費(標準事務費) 251千円

3 事業期間と今後の展開

(1)事業期間 平成21年度〜23年度
(2)今後の展開
1年目(平成21年度)
<情報収集、魚食授業の試行>
行政が主体となった水産施設訪問、調理実習、出前授業と併せて児童を対象に魚食動向アンケートを実施し、本県の魚離れの実態を調査。
試行結果に基づきモデルプラン、役割分担、受入側リストなどをまとめたマニュアル原案を作成。
2年目(平成22年度)
<魚離れの問題提起と対策のためのモデル授業作り>
マニュアル原案を基に水産関係者を巻き込んだモデル授業を展開し、マニュアルの見直し等を行い、学校による自主的な魚食普及授業を導入するための仕組みを確立する。
平成21年度に実施した学校に対しては、同じメニューに係る費用負担を行わないものとする。
例)5年生社会科の産業学習、家庭科の調理実習、総合学習等
3年目(平成23年度)
<事業拡大支援>
学校や水産関係者が主体となった魚食普及活動の後方支援

4 課長査定結果 ゼロ査定

要求額941千円 ⇒ 査定額ゼロ
<理由>調理実習、施設訪問等は、学校側が主体的に行うべき。トータルコストも過大。学校側が主体となり、その支援はいいが。(講師として出向くとか。)

2 復活要求趣旨

(1)水産課が主体的に事業を行う理由
  • 魚離れにより漁業者、水産加工・流通・小売業者等が悪影響を受けることから、水産課が事業主体となり県産魚の普及を進める必要がある。
  • 他課が実施している自由参加形式のイベントでは問題意識等興味のある人だけが参加することになり、本当に魚食普及が必要な層(=魚を食べない人)に普及できない。
  • 県内の学校が教育ファームで取り組んでいるのは、米作りや芋作りなど指導者が身近にいる農業がほとんどであり、馴染みの薄い水産業は取り組みにくい。また、栄養教諭が行う食育教育では、魚だけでなく米、野菜、肉等をバランスよく摂取することが重要であるため、魚食だけに特化してもらうことは困難。このため水産業にも目を向けてもらうことを目的にモデル授業を展開する。
(2)トータルコストの精査
  • 21年度の取り組みを最大限活かすことでトータルコストの削減に努める。

6 目的とその背景

1 魚食普及
<目的> 魚のおいしさを知る。
 調理実習を通して魚への興味を引出し、魚に対する嫌悪感を解消させ、食べ物としての魚への魅力を植えつける。
<背景>
  • 大日本水産会実施の「食材に関するアンケート調査」によると肉料理派が多数を占めており、その大きな理由の一つとして子どもが魚介類を好まないことが挙げられている。
  子どもが食べないから親も食べない⇒ますます子どもが食べなくなる。⇒魚を食べなかった子の子ども(孫世代)も食べなくなる。
<目的>鳥取県の水産業を知る。 
 水産業の現場を見学することで漁師が命がけで魚を獲ることを伝える。
 鳥取県の水産業を学ぶことで水産業振興に資する。
<背景>
  • 教育機関等が実施している「教育ファーム」は農業が主であり、水産物はほとんど扱われていない。
  • 水産業は第一次産業(漁業)、第二次産業(加工)、第三次産業(流通、販売)が集約されて行われるため、社会見学に適している。
  • 鳥取県では湯梨浜町に沿岸漁業部(栽培漁業)、境港に沖合漁業部(資源管理等)があり環境学習も可能だが知名度が低い。

2 水産関係業者への問題提起及び啓発
<目的> 
H21に実施した魚食動向アンケート結果を水産関係業者に提示し、共同で問題点や課題を分析を行い、消費拡大への啓発を図る。
<背景>
  • 県内の水産関係者の多くは、子ども達の魚離れが進んでいることは感じていても、積極的な対処をしていない。
  • 様々な家庭環境の児童がいる学校で魚食普及を行うことが最も効果的だが、水産関係業者が入り込むことは困難であるため、行政がモデルケースを作り上げる必要がある。

3 その他の施策との連携
<目的> 
平成23年に鳥取県で開催される全国豊かな海づくり大会の基本方針では、 「水産物の優れた栄養や美味しさを再認識してもらい、本県水産物の消費拡大を提唱する大会とする」ことを謳っており、次代を担う子どもたちに「食のみやこ鳥取県」 のきれいな海で獲れる安全・安心な水産物の魅力を伝えていくことが重要。
<背景>
 海づくり大会PR

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

<政策目標>
魚食の普及

<事業実績(予定含む)>
調理実習(予定10回)14回(14クラス)
施設訪問(予定5回) 12回(17クラス)
(訪問場所:東部地区 2回(2クラス)、境港地区10回(15クラス))
出前授業(予定10回) 14回(16クラス)
その他県漁協酒津支所

<アンケート徴収状況>
12月末現在 約650名
同じ児童が複数のメニューを受講している場合アンケートは1回のみ。
なお、事業終了後は、学校から感想文などが送られてくるため、決まった様式のアンケートは実施しなかった。

これまでの取組に対する評価

<自己分析>
鳥取県が現在使用している5年生の教科書は、枕崎の漁業が掲載されており、児童にとっては身近とはいえない。

施設訪問をした児童から送られてくる新聞、感想文からは、水産業の現場を見たり、冷凍庫内に自分が実際入ることで働く人の苦労を知ったり、水産試験場が行っている資源管理を目的とした調査の大切さを職員から聞くことで、水産業に対する理解だけでなく、魚食への関心が深まったことが伺える。

調理実習については、学校により調理実習授業に対する意識がさまざまであり、児童の進捗度に差があり過ぎるという理由から、水産課だけが行うのは大変困難であった。
魚を身近に感じる程度の効果しか得られない場合もあり改善が必要。

出前授業は水産振興局の職員が講師をしているが、児童を対象に講義をすることについて個人差があるため、継続するにあたっては相互の研修が必要。

この事業をきっかけとして、食育関係者から当事業の取り組みや鳥取県の水産業に関する資料提供の依頼をいただき、学校だけでなく会社、病院、施設関係者に県産魚のよさを知ってもらえるきっかけを作ることができた。これにより、安価で取引される未(低)利用魚の利用促進の可能性が広がった。

総括としては、目に見えて効果が出る事業ではないが、水産白書でもクローズアップされる等魚離れが全国的に深刻な課題となっている今、漁業者や鮮魚商だけでなく、行政の取り組みも重要だと再確認した。
ただ、学校に募集をかけたところ、平成21年度は予定を上回る応募をいただいたため、市町村のバスを利用したり、手作りの教材を使用する等経費を使わない方法により全ての学校を受付したが、職員に相当の負担が生じた。

<改善点>
調理実習は、魚食に関する意識が高い学校を選定して授業を行うこととする。

工程表との関連

関連する政策内容

将来にわたって安定的に水産物を供給する強い産地づくりを推進する

関連する政策目標

魚食の普及

財政課処理欄

  

 県の直接的な支援は平成22年度限りとします。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
既査定額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
保留要求額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
復活要求額 941 0 0 0 0 0 0 0 941
追加要求額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
保留・復活・追加 要求額 941 0 0 0 0 0 0 0 941
要求総額 941 0 0 0 0 0 0 0 941

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
査定額 941 0 0 0 0 0 0 0 941
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0