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平成22年度予算
6月補正予算 一般事業  部長要求      支出科目  款:商工費 項:工鉱業費 目:中小企業振興費
事業名:

弓浜絣産地維持緊急対策事業

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商工労働部 市場開拓課   

電話番号:0857-26-7767  E-mail:shijoukaitaku@pref.tottori.jp

トータルコスト

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト(A+B) 従事人役
既査定額 2,025千円 0千円 2,025千円 0.0人
補正要求額 2,025千円 0千円 2,025千円 0.0人
4,050千円 0千円 4,050千円 0.0人

事業費

要求額:2,025千円    財源:単県  (要求額の内訳)  復活:2,025千円

部長査定:計上   計上額:2,025千円

事業内容

1 財政課長査定結果

内示額:2,025千円

    起業場所に存する市町村が、県と同額補助する場合に限り、認めます。(県1/4、起業場所に存する市町村1/4)

2 復活理由等

(1)復活の内容
@復活要求額:4,050千円
A県の負担割合を1/2とする。
B市町村の負担の有無は、県の執行要件としない。
(2)理 由
・当初、後継者育成事業を始めるにあたり、県、両市(米子市、境港市)の負担は、後継者育成事業までを予定していたこと。
・研修修了後の起業支援については、県が主導で実施し検討していること。
・研修生の「就業場所」が不明確であることから、現時点では、両市は具体的支援の予算措置が困難なこと。
・両市からは、研修生の「就業場所」「事業計画」「支援ニーズ」が具体的に決定してから、それぞれ既存事業を含め、就業者のニーズに沿った支援策、内容の検討を行いたいとの意向があること。

 以上の理由により、県予算に対して両市の負担を必須とするよりも、両市は県事業への参加、もしくは市単独の支援措置を講ずるという柔軟性を持たせたスキームにすることが、研修生のニーズにより即した効果的な支援につながると考える。
 なお、現時点では、両市の本事業への参加が不確定であり、
・県…設備投資や作業所家賃等の初期投資部分を支援
・市…地元事業者とのマッチング、織物教室の講師委嘱など、販路   開拓、収入確保の支援策の実施を検討
という整理としたい。

3 目 的

鳥取県を代表する伝統的工芸品「弓浜絣」の産地維持及び復興を図り、次代に弓浜絣を残すため、現在、研修を行っている研修生が、研修修了後(平成22年8月末)、速やかに、起業・独立するための初期投資(設備投資、作業所等家賃助成)に対する支援を行う。

4 現 状

(1)後継者養成研修の実施
・平成19年度より、鳥取県弓浜絣協同組合(理事長 田中博文)が主体となり、鳥取県、米子市、境港市の支援を受けて、3名の研修生に対し、弓浜絣の次代の担い手を養成しているところ。
・研修生は順調に研修を進めており、研修修了時には、作品を販売できるレベルの技術の修得が可能であり、次代の担い手として大いに期待できる。
・研修生3名とも、研修修了後は、弓浜絣を業として、生計をたてたいと考えている。
(2)弓浜絣産地の現状
・作り手の高齢化により、国の伝統的工芸品に指定された当時(昭和50年)、10社あった事業者が、現在は4社まで減っており、このままでは、弓浜絣産地が消滅する危機である。
・本事業が始まる前は、2社のみが鳥取県弓浜絣協同組合に加入していたが、本事業をきっかけに全事業者4社が、組合に加入し、大阪で組合主催で展示会を行う等、組合活動が活発化し、弓浜絣の普及、啓発を積極的に図ってきている。
・平成19年度から人材育成事業が始まったことにより、弓浜絣が見直され、伯州綿の復活の機運も高まるなど、境港市、米子市を中心として盛り上がりを見せている。

5 課 題

(1)課題
・研修生が着実に独立ができるよう条件整備を行うことが必要。
国の伝統的工芸品である「弓浜絣」の技術継承者が絶える危機への対策が必要。
(2)研修生への支援の必要性
県等が支援を行って人材育成に取り組んできた経緯があり、研修生3名が円滑に起業、独立できるように支援を行うことが、人材育成事業の成果を着実にして、産地を維持するとともに、第2期生(H22.9〜)の研修の取り組みを円滑に進める上で必要である。
陶芸や木工品等の他の後継者育成とは異なり、国の伝統的工芸品の産地、技術継承者の確保のための取り組みであり、起業などの支援が必要である。
・起業・独立当初は、すぐ製品が売れる状況にはならず、当面は苦しい期間が続き、その上に設備投資等の負担が重なれば、事業継続が困難となる可能性もあるため、初期の設備投資額を軽減する必要がある。

6 事業内容

(1)設備投資助成(補助金)(1回限り)
弓浜絣を業とする際に必要な機械装置・工具器具購入費・設備導入に関わる構築物の工事費及び作業所等の新築、改装に対し、助成を行う。

項  目

内    容

補助対象者

研修修了後、1年以内に弓浜絣を業として行う者

対象経費

平成23年8月31日までに購入・修繕等をおこなう以下の機器等
機械装置・工具器具購入費、什器購入費、製造・改良・据付又は修繕に要する経費、外注加工費、当該設備導入に関わる構築物等の工事費(設計料を含む。)

補 助 率

2分の1

補助金上限額

1,000千円(1人当たり) ※1人1回限り

所 要 額

3,000千円(1,000千円×3名)

(2)作業所等家賃助成(1回限り)
作業所、店舗、事務所等を賃貸する場合、一定期間(賃貸を開始してから1年間)、家賃の助成を行う。
項  目
内    容
補助対象者
研修修了後、1年以内に弓浜絣を業として行う者
対象経費
平成23年8月31日までに入居する作業所、事務所、店舗等の使用料
補 助 率
2分の1
補助金上限額
月額50千円(最長1年間) ※1人1回限り
予 算 額
1,050千円(50千円×7ヶ月×3名)

7 所要経費

4,050千円
※ 既計上額2,025+復活要求額2,025=4,050千円

8 その他の支援

起業初期の生活支援のため、第1期生を第2期生の本事業(絣組合が実施)の講師補助として活用及び弓浜絣の普及啓発のための織物教室(境港市が実施)の講師としての活用などを検討する。

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

○これまでの取組状況
・平成19年度より、鳥取県弓浜絣協同組合が主体となって行う後継者人材育成に支援を行っており、現在3名で研修を行っている。

・設備共同利用及び後継者育成の拠点とするため、平成18年度から平成20年度にかけて弓浜がすり伝承館の修繕等を行った。(修繕等経費約3,000万円)

・弓浜がすり伝承館の管理・運営については、後継者育成事業を行っている鳥取県弓浜絣協同組合に無償貸付を行っている。
(貸付期間:平成19年7月1日から平成23年3月31日)

・伝統的工芸品に指定された昭和50年には、10事業者があったが、作り手の高齢化もあり、現在は4社まで激減している。しかし、県内外には根強いニーズがあるため、人材育成を図り、作り手を増やして産業としての復活、確立を図っているところ。

これまでの取組に対する評価

○これまでの取組に対する評価
・順調に研修が進められており、弓浜絣の次世代を担う人材に成長している。

・後継者育成事業をきっかけに、2社が組合に復帰するとともに、大阪で初の展示会を開催するなど、組合活動も活発となってきており、弓浜絣産地の維持・発展に向けて大きく前進している。

・後継者育成事業を実施されなければなくなっていた技術を継承することができた。

財政課処理欄

 

要求どおり認めます。

なお、市町村において、当該研修修了者が弓浜絣業として継続できるよう販路開拓など収入確保の支援に取り組んで貰ってください。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
既査定額 2,025 0 0 0 0 0 0 0 2,025
保留要求額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
復活要求額 2,025 0 0 0 0 0 0 0 2,025
追加要求額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
保留・復活・追加 要求額 2,025 0 0 0 0 0 0 0 2,025
要求総額 4,050 0 0 0 0 0 0 0 4,050

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
査定額 2,025 0 0 0 0 0 0 0 2,025
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0