1.事業目的
漁港の基本的機能(航路泊地の静穏化、砂の堆積、施設の老朽化等)が確保されていないため、出漁日数が制限されるなど漁業活動に支障が生じている。
その対策として、防波堤、防砂堤等の整備ならびに施設の補修を行い、安全で安定的な漁業活動を可能にするとともに、漁業と漁村の活性化を図る。
2.要求方針・要求額
○県事業(網代、泊、境:機能保全工事)
平成21年度に機能保全計画書策定のために現地調査を実施中。対応を急ぐ施設の詳細設計、保全工事を要求。
○市町事業
網代漁港(漁業集落排水事業)
単年度事業であるため、必要額を要求。
長和瀬漁港(漁村再生交付金事業)
来年度完了事業であるため、必要額を要求。
御来屋漁港(漁村再生交付金事業)
平成23年度に事業完了するために、必要額を要求。
3.公共事前審査
○県事業(網代、泊、境:機能保全工事) 計C=173,000千円
網代漁港
第1防波堤(詳細設計:C=5,000千円、ブロック製作・据付:
C=113,000千円)
岸壁(詳細設計:C=5,000千円)
船揚場(詳細設計:C=5,000千円)
泊漁港
物揚場(吸出対策工事:C=21,000千円)
西岸壁、物揚場(詳細設計:C=6,000千円)
境漁港
岸壁(詳細設計:C=18,000千円)
○市町村事業
網代漁港(漁業集落排水事業) C=31,000千円
長和瀬漁港(漁村再生交付金事業)C=95,360千円
御来屋漁港(漁村再生交付金事業)C=16,120千円
4.公共事前審査からの変更点
○県事業(網代漁港:機能保全工事)
第4防波堤ケーソン壁の破損が発見されたため、詳細設計
(C=3,000千円)及び工事費(40,000千円)を追加要求する。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
【県事業:継続】
・平成21年度で各漁港の施設整備計画は、ほぼ完了となる。
・今後は、既存施設の延命化を図るため、平成21年度に調査、計画
を行い、平成22年度以降に保全工事を適宜実施していく。
【市町村事業:継続】
・長和瀬、御来屋漁港において、漁村再生交付金事業により、必要な
施設整備を実施中。
【市町村事業:新規】
・網代漁港において、平成元年より漁業集落排水施設が供用されてい
るが、施設も老朽化し、年々維持管理費が増大しているため、網代
漁港新港に整備されている公共下水道と接続し、一体管理を行う。
・施設整備については、平成22年度単年で実施する。
これまでの取組に対する評価
【県事業:継続】
・これまで既存施設の修繕工事は、変状が出た時点での対応となっ
ていた。
・今後は適切な時期に延命措置を行うことができ、事業費の削減に
つながることとなる。
・平成21年度調査により、保全対応が急がれる施設について、平
成22年度に保全工事を実施する。
【市町村事業:継続】
・施設整備が概ね進み、漁業活動に適した施設となっている。