事業費
要求額:11,827千円 (前年度予算額 12,246千円) 財源:国1/2,受託10/10,単県
事業内容
1 事業内容
浮魚類※を枯渇させることなく、末永く利用していくために必要となる資源量のモニタリング調査。
※浮魚類:
海の表・中層に生息する魚介類(アジ、サバ、イワシ類、クロマグロ、ブリ、スルメイカ等)
調査内容及び方法
美保湾カタクチイワシ調査(新規)
事業内容:美保湾におけるカタクチイワシ(シラス)の漁況予測モデルを開発する。
必要性:近年、船曳き網・すくい網によるカタクチイワシの漁獲変動が大きく計画的な操業が出来なくなっている。煮干加工業者も原料調達が不安定となり、境港の特産品が消滅しつつある。
事業効果:計画操業による加工原料の安定確保により、貴重な特産品が維持できる。
2 必要性
○浮魚資源は周期的に大きく変動するため、生産・流通・加工業者は、その変動を事前に把握し、素早く対応しなければ経営に大きな支障を来す。
○浮魚資源を守りながら安定的に漁獲して行くためには、適正な漁獲可能量を漁業者に示す必要がある。
○クロマグロは国際的な管理対象種であり、規制内容によっては地元経済への打撃が大きいため、正確な資源情報を蓄積しておく必要がある。
○浮魚資源の変動は水産業のみならず地域経済や社会活動にとっても大きな影響を与える。
3 事業効果
○浮魚資源を末永く安定的に利用できる。
○加工原料の計画的確保が可能になる。
○水産物の安定供給が可能となる。
○地域経済の安定に貢献できる。
4 経費
人件費 4,713千円
非常勤職員(職類型 カテゴリC)1名
非常勤職員(職類型 カテゴリA)374人日
報償費462千円
標準事務費(枠内) 6,652千円
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
・毎年、国及び各都道府県の試験研究機関とともに浮魚類の資源評価を行っている。
・資源評価結果に基づき浮魚類の漁獲可能量(TAC)を決定し、資源管理を行っている。
・資源の回復の兆しがあるマアジについては資源回復計画による取り組みを実践している。
・漁況予測を年2回行い漁業経営及び加工原料確保などに役立ててもらっている。
・クロマグロの資源調査を行い日本海産クロマグロの生態解明に努めている。
これまでの取組に対する評価
・資源評価は年々精度が高まっている。
・資源評価に基づく管理を実践することで、近年、アジ・サバ・イワシ類などは徐々に増加の兆しが見えてきている。
・マアジ資源回復計画の実践など、漁業者の資源管理への意識が高まってきている。
・年2回の漁況予測は漁業経営の参考になると評価を受けている。
・クロマグロ資源は本県にとっても貴重な財産で資源管理の必要性が求められている。
工程表との関連
関連する政策内容
魚を絶やすことなく、資源を大切(有効)に利用するための漁獲方法の開発(資源管理の推進)。
関連する政策目標
沿岸漁業及びまき網漁業にとって重要な魚種であるマアジの資源回復を図る。鳥取県産クロマグロの高い漁獲水準(全国トップクラス)の維持。
要求額の財源内訳(単位:千円)
区分 |
事業費 |
財源内訳 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
前年度予算 |
12,246 |
183 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
6,581 |
5,482 |
要求額 |
11,827 |
183 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
6,578 |
5,066 |