事業費
要求額:57,694千円 (前年度予算額 55,250千円) 財源:国3/4
事業内容
1 事業内容
県が事業主体となり、岩美町に委託し実施している義務者不存在の旧岩美鉱山の鉱害防止事業について、国から4分の3の補助を受けて鉱害防止対策事業を実施する。
また、平成23年3月末に使用期限を迎える高住殿物堆積場について、境界復元のための測量を実施し、境界ブロックを設置する。
さらに、荒金殿物堆積場の老朽化したフェンスの補修を行う。
2 要求額
要求額一覧 (単位:千円)
要求内容 | 要求額 |
(1)坑廃水処理施設管理委託費 | 48,877 |
(2)高住殿物堆積場上手側整備測量設計業務 | 1,859 |
(3)高住殿物堆積場上手側境界ブロック設置工事 | 3,440 |
(4)荒金堆積場周辺整備費 | 2,468 |
(5)全国金属鉱業振興対策協議会負担金 | 50 |
(6)標準事務費 | 1,000 |
合計 | 57,694 |
(1)坑廃水処理施設管理委託費 48,877千円
坑廃水の消石灰による中和処理業務及び殿物堆積場の管理を岩美町に委託する。
<主な内容>
人件費(福利厚生費含む) 21,367千円
原材料費 4,401千円
光熱水費 4,595千円
消耗品費 1,432千円
分析検査料 2,454千円
修繕費 13,566千円
その他 1,062千円
(2)高住殿物堆積場上手側整備測量設計業務 1,859千円
平成23年3月31日に使用期限を迎える殿物堆積場について、境界復元ための測量を実施する。
(3)高住殿物堆積場上手側境界ブロック設置工事 3,440千円
境界復元ための測量を実施し、境界確定後、境界にブロック及び排水路を設置する。
(4)荒金堆積場周辺整備費 2,468千円(補助対象外)
老朽化したフェンスによる事故が発生しないよう既存のフェンスを撤去し、新しいフェンスを設置する。
(5)全国金属鉱業振興対策協議会負担金 50千円(補助対象外)
鉱山を有する関係道県で組織する全国金属鉱業振興対策協議会運営費を負担する。
(6)標準事務費 1,000千円
3 事業の目的
旧岩美鉱山は、昭和46年に最終鉱業権者(中国鉱山(株))が鉱業権を放棄し、鉱害防止義務者不存在鉱山となった。
流れ出る坑廃水は酸性で重金属等を含むため、消石灰による中和処理を県が事業主体となり、国の補助を受けながら実施している。
この事業により、旧岩美鉱山周辺地域の環境を改善し、貴重な自然環境を保全することを目的とする。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
(1)坑廃水処理の実施
(2)殿物リサイクルの推進
(3)施設の積極的な公開による県民の理解の促進
これまでの取組に対する評価
日々変化する坑廃水に対応しながら、坑廃水処理を実施し、目標水質を達成することができた。
近年、落雷により電気設備が故障するケースが多く発生したため、それ対応する制御システムを整備し、より安全に坑廃水処理が可能となった。
殿物堆積場の埋立終了を迎えるに当たって埋立工事を実施。地権者への返還に向けて概ね計画通りに進んでいる。
また、殿物のリサイクル関連では、これまでの民間企業との殿物売買を継続しながら処分費用の削減に取組んでいる。さらに、衛生環境研究所に協力をいただきながら金属資源への有効利用を模索している。環境を保全する観点から必要な研究であり、今後より一層コスト削減につながる方法を模索していく必要がある。
鉱害により一度損なわれた貴重な環境を取り戻すためには、多くの人々の並々ならぬ努力と長い年月が必要であるということを念頭に、さまざまな問題を一つ一つクリアし、また、コスト削減につながる方法を検討しながら、事業を続けていく必要がある。
要求額の財源内訳(単位:千円)
区分 |
事業費 |
財源内訳 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
前年度予算 |
55,250 |
35,970 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
19,280 |
要求額 |
57,694 |
36,067 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
21,627 |