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平成22年度当初予算(財政課長段階要求状況)
当初予算 一般事業  課長要求      支出科目  款:土木費 項:土木管理費 目:土木総務費
事業名:

フェロニッケルスラグ活用促進事業

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県土整備部 技術企画課 技術調査担当  

電話番号:0857-26-7410  E-mail:gijutsukikaku@pref.tottori.jp

トータルコスト

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
22年度予算要求額 3,858千円 0千円 3,858千円 0.0人 0.0人 0.0人
21年度当初予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:3,858千円  (前年度予算額 0千円)  財源:単県 

事業内容

1 概要と目的

 鳥取県版グリーンニューディール政策促進の一環として、フェロニッケルの精錬工程で発生するフェロニッケルスラグ(FNS)の利用促進を図るため、FNSの混入率を高めた土木資材の二次製品用コンクリートの技術開発を行う。

     鳥取県グリーン商品として、鳥取県コンクリート製品協同組合より、FNS、発砲ガラスをそれぞれ、製品重量の5%、0.2%を混入したコンクリート二次製品の申請があったが、FNSの使用量が少ないことや、空気量が少ないため対凍害性の検証や適切な水セメント比(W/C)と強度の関係等が不明であり、公共事業で積極的に使用していくには、解決して行かなければならない問題点が多々存在する。

    (検証できていない性能性等の問題を検証した上で、公共事業で積極的にFNSの混入率を高めた二次製品を使用していき、FNSのリサイクルの促進を図る。)

    これらの問題点を(財)鳥取県建設技術センターが県内の研究機関(鳥取大学)と鳥取県コンクリート製品協同組合との調整及びマネジメントを行うことにより、FNSの使用量をアップさせた土木資材の二次製品用コンクリートの技術開発と検証を行いFNSの県内利用を促進する。

2 現状と背景

旧岩美鉱山の坑排水処理に伴い発生する澱物(汚泥)は、京都府内の精錬所が鉄鉱石の代替物として利用できるため、平成15年5月15日に売買契約を締結し、資源としてリサイクルしている。
 通常、澱物は産業廃棄物として処分されるもので、莫大な処分費用が必要となるが、旧岩美鉱山の場合、前述のような契約によりリサイクル化を行うことにより反対に収入となっており、契約を継続することは、施策上重要である。

3 問題点

・澱物は坑排水処理を続ける限り、発生し続けるものであり、澱物の売買契約存続のカギは、精錬工程で発生する副産物であるフェロニッケルスラグを安定して県内で消費することにある。(県内での安定消費が課題)
・生コンクリート用の細骨材、アスファルト骨材、埋戻材等で利用されているが、FNSの安定した県内消費を見込むには土木資材の二次製品への活用を模索する必要がある。
・循環型社会構築や資源の有効利用の観点から、今後も永続的に発生する坑排水の処理に伴う澱物の再資源化が重要な課題

4 期待される効果

FNSの混入率を高めた土木資材(コンクリート二次製品)を公共工事で使用することにより、安定したFNSの県内利用促進が図れる。

5 事業費

全体事業費      C=8,994千円
【平成22年度】
 ・事業費           3,858千円
 ・技術開発業務委託料  3,668千円
 ・標準事務費 190千円
○内容
・二次製品工場の調査
・関係機関調整
・共同研究参加調整
・共同実験実施
(短期試験)

【平成23年度】
 ・事業費           5,136千円
 ・技術開発業務委託料  4,876千円
 ・標準事務費          260千円
○内容
・共同実験実施
(長期試験)
・二次製品工場の修正配合設計
・二次製品工場の製造能力評価試験
・二次製品性能試験

6 事業内容

下記内容の業務を2カ年に渉り実施し、FNSの混入率を上げたコンクリート二次製品を開発し、FNSの県内利用促進を図る。
・二次製品工場実態調査
  工場実態に合わせた配合を行うため各工場の実態調査を行う。

・関係機関との調整
  実態調査結果に基づき、関係機関と調整を行い問題点を抽出し、実験計画(案)を作成する。

・共同研究参加の調整
  実験計画(案)に基づき、大学との調整を行い、実験計画を決定する。

・共同研究の実施(センターと大学との協同)
  実験計画に基づき、コンクリートの性能試験、コンクリートの製造方法を検討し、標準配合を決定する。

・二次製品工場の修正配合設計
  標準配合に基づき、試験練りを行い、評価試験を行う。評価試験により問題点 を洗い出し、修正配合を行う。

・二次製品工場の製造能力評価
  修正配合に基づき、工場の製造ラインにより実際に二次製品を作成し、確認試験を行う。

・二次製品の性能評価
  修正配合により製造された、二次製品の評価(外観、出来映え等)を関係機関 (県、大学、センター、組合)で行う。

フェロニッケルスラグとは

フェロニッケルの精錬の際に副産される溶融スラグを徐冷、あるいは水または空気で急冷して得られるスラグのこと。
 (スラグとは、金属等の精錬や焼却灰の溶融処理時に副産される固化物のこと。)

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

フェロニッケルスラグを混入した二次製品については、性能試験による実証がないことなどから、公共事業で積極的に使用されていない。

これまでの取組に対する評価

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 3,858 0 0 0 0 0 0 0 3,858