(1)技能を実感する機会の提供
【新規】とっとりの技能魅力発信事業補助金(定額)
要求額:1,000千円
鳥取の次世代を担う子どもたちに、将来の職業としてものづくりの世界を目指す動機付けとするため、鳥取県技能祭を活用し、小中高生に技能の重要性や、素晴らしさを発信する事業を支援。
《補助の対象》
将来の県内のものづくり産業を支える人材の確保につなげるため、例年開催している鳥取県技能祭において、今まで以上に数多くの小中高校生を対象にした、技能に対する魅力向上や興味を引く特別なイベント(普段目にすることのできない現場や、普段体験することのできない工作機械の作業体験等)に要する費用を支援する制度を創設する。
・例1:技能の現場見学ツアー
技能祭の現場を発着場に、工場、工事現場等を見学するツアーを新たに実施。普段入ることのできないものづくりの現場を直に体験することで、その魅力を発信し、ものづくりの職業に興味を抱かせる場とする。
・例2:体験型実演コーナー
小中高校生向けの体験型実演コーナーを新たに開設。普段触れることのない、実際に仕事で使用する特殊な道具や機械を使ってものづくりの職業を体験することにより、その魅力を発信し、ものづくりの職業に興味を抱かせる場とする。
《技能祭を活用する理由》
長年にわたり技能を広く伝えるイベントとして県民に親しまれている鳥取県技能祭で、これまで実施していなかった職業観に関する取り組みを新たに実施することで、小中高校生を呼び込み、出展する他の技能・技術団体の仕事も幅広く紹介できる等の相乗効果が期待できる。
《実施主体》
鳥取県技能士会連合会
(2)ものづくり教育支援コーディネータの設置
(緊急雇用創出事業を活用)
《業務内容》
・小中学校での技能に関する出前講座を実施
・事業所を訪問して小中学校の職場体験受け入れ先企業等の開拓を行うとともに、小中学校のニーズにあった職場体験先を紹介し、キャリア教育を推進
・出前講座の結果や職場体験の結果を集積し、事例を各小中学校へ提供
・労働政策室内に1名非常勤職員を配置
・技能祭の内容は、展示即売が中心であり、実際の技能者の技能にふれる機会や、技能にはどのような工夫がなされていてすばらしいのか魅力が感じられず、マンネリ化が否めない。
・キャリア教育には実際に仕事の現場を体験することが重要。学校現場では事業所の情報が少なく、講師依頼や職場体験の実習先に苦慮している。
・県内企業の若年人材減少・高齢化が進んでいるが、その要因の一つに、若者の職業意識が低く(採用して育成してもすぐにやめてしまう)事業所が若者の採用を躊躇している。その解決のためにも、学校でのキャリア教育と連携した一層の職業意識の涵養が必要。