平成22年末から23年始めにかけて国道9号で豪雪による大規模渋滞が発生した。
渋滞中の車両への救援物資の配布について、燃料は自衛隊、毛布や食糧等は最寄りの総合事務所職員で行ったが、渋滞に巻き込まれたりして現場到着が遅れ、道路利用者の不安が増大した。
県やガソリンスタンドに携行缶の備蓄が無く、自衛隊に依頼したが、今後同様の災害時には、現場に近い事務所、市町村に携行缶を備蓄し迅速に対応する必要がある。
このため、各総合事務所にガソリン用の携行缶を備蓄する。
年末の豪雪を踏まえて対策を講じるため、関係機関との協議を行った。
H23.1.6 豪雪時の情報連絡・連携調整会議(国交省、県警)
H23.1.14 市町村等消防防災・危機管理担当課長会議(市町村等)
H23.2.3 豪雪を踏まえてのライフライン機関との調整会(ライフライン機関、市町村等)
H23.4.18 市町村防災担当課長会議(市町村等)
上記会議等により、抽出された豪雪時の課題と対応状況
【情報関係】
○一般県民、ドライバー等への情報提供
- 沿道の民間事業者等による情報収集提供協議《実施中》
- モバイルホームページの改良《実施済》
- ツイッター、フェイスブックの開設《実施済》
【除雪関係】
○各道路管理者(国、県、市町村)の体制
- 管理区分を超えた相互連携の仕組みづくりを協議《実施中》
- 非常時における優先除雪路線の選定《実施済》
○渋滞発生時の迂回路
【救援関係】
○渋滞中の車両への救援物資を迅速な対応
- 現場に近い市町村、事務所の救援活動を依頼《実施済》
- 沿道の民間事業者等への物資等の救援依頼《実施中》
- 食糧、毛布等救援物資の備蓄再確認《実施中》
- 現場に近い市町村、事務所が燃料確保《今回要求》
- 地域的な支援体制を構築するよう働きかけ《実施済》
- 除雪ボランティア登録の仕組づくりを推進《実施済》
現場に近い市町村と共に県としても燃料(ガソリン、軽油)配布用携行缶の備蓄を行う。
各総合事務所(5総合事務所)に10缶(20リットル/缶)ずつ備蓄を想定するが、詳細な個数、保管場所については、今後予定している図上訓練を踏まえて決定していくものとする。
※運搬の制限として、指定数量は下記のとおり。
ガソリン:1日あたり総量200リットル未満
軽油:1日あたり総量1,000リットル未満
【参考】昨年末使用量(住民配布分)