1.目的
平成22年度の支援補助金等の効果により、鳥取力創造運動が定着し、多様な主体の取組みが湧き上がりだした。
新年度は、引き続き活動を応援し、さらに活動団体や企業等との協働・連携した取組みの促進、団体等の活動発表の場の提供等を行うことにより、活動者のモチベーションを高めるとともに、新たな活動者や活動の中心となるリーダーの掘り起こし・育成に重点を置いて取組む。
なお、財源として、鳥取力創造運動支援補助金には鳥取力創造運動推進基金の運用益(23,600千円)を充てるとともに、新しい公共支援事業には国の新しい公共事業支援事業交付金(130,000千円)を充てる。
2.事業の概要
(1)活動サポート
○鳥取力創造運動支援補助金
ア要求額 21,213千円(H22:10,152千円)(基金運用益)
(内訳:補助金20,500千円、審査会713千円)
イ事業内容
取組みの持続性を高めるため、新たに継続事業に対する支援枠を設ける
◆補助金の内容
○スタートアップ型(新規):上限10万円、補助率10/10
要求額7,500千円(H22:5,000千円)
○(新)スタートアップ型(継続):上限10万円、補助率3/4
要求額3,000千円(H22:0千円)
・スタートアップ型(新規)を前年度以前に受けた団体の取組みで、取組みの拡充や付帯事業等の活動を対象に支援
○発展型:上限100万円、補助率3/4
要求額10,000千円(H22:5,000千円)
◆審査会の概要
要求額713千円(H22:152千円)
審査は、外部審査員を含む審査員で行う(大学、マスコミ、地域づくり実践団体等5人)
○審査方法
・スタートアップ型(新規・継続):書類審査
・発展型:公開プレゼンテーション審査
※本補助金の受付・相談担当(窓口)を、より地域に身近な各総合事務所県民局に設置
※スタートアップ型の交付決定、採択事業の視察・参加、実績報告検査等の事務については、各総合事務所に移管(審査会事務は、審査の統一性を確保するため協働連携推進課で一括実施)
(2)ネットワークづくり
1.鳥取力創造運動PR事業
ア.マスコミタイアップ
ア要求額 3,000千円(H22:3,000千円)
イ事業内容
地元マスコミとタイアップし、鳥取力支援補助金採択団体等の活動状況を記事体広告で掲載
・鳥取力創造運動の概要(全5段)
・活動団体の紹介(12回、12.5cm×5段)
・鳥取力創造まつりの告知(全5段)
・鳥取力創造運動の想い(活動者等の対談、全10段)
イ.鳥取力実践活動情報誌の発行
ア要求額 378千円(H22:378千円)
イ事業内容
鳥取力支援補助金採択団体の活動を紹介する冊子作成(500部程度)
各活動団体や公民館、活動支援団体等に配布
ウ.鳥取力・応援サイトの運営
ア要求額 315千円(H22:2,000千円)
イ事業内容
鳥取力実践団体登録制度により登録された活動団体等の活動PRや情報の発信、あわせて助成金情報の配信などを行う鳥取力応援・情報サイトの保守管理
2.鳥取力創造まつり
ア要求額 2,000千円(H22:2,000千円)
イ事業内容
鳥取力創造運動をテーマとしたフォーラム等を開催
あわせて優良事業を行った団体表彰や、地域づくり活動の発表・PRの機会を提供し、活動に対するモチベーションを高めるとともに、来場者の地域づくり活動への参加意欲の向上を図る
◆開催内容
○トークセッション(地域づくりに関するゲストと知事の対談)
○分科会(テーマを設定し、それぞれの実践事例を基に意見交換)
○鳥取力創造運動活動表彰の公開コンテスト及び表彰式
○鳥取力活動団体PRブースの設置
3.鳥取力創造運動活動表彰
ア要求額 381千円(H22:176千円)
イ事業内容
自薦、他薦を問わず、鳥取力創造運動に取組む個人、活動団体、企業等を県で募集し、審査の上表彰
○最優秀賞(1):副賞5万円、優秀賞(5):副賞1万円
※外部審査員を含む審査会で審査・決定(一次審査:書類審査、二次審査:公開プレゼンテーションによるコンテスト形式)
(3)ベーシックサポート
1.新しい公共支援事業
ア要求額 130,000千円(H22:0千円)
○新しい公共支援事業交付金(国費)
要求額80,000千円
(総額119,010千円(H22分1,100千円・H24分37,910千円))
○社会イノベーション推進モデル事業交付金(国費)
要求額50,000千円
イ事業内容
「新しい公共」により支えられる社会を実現するために、「新しい公共」の担い手になるNPO等の自立的活動を後押しし、「新しい公共」の定着を図る(具体的な支援事業(モデル事業)は、公募により募集し、運営委員会の審査を経た後、委託等で支援。そのため、予算は枠予算とし、委託料及び補助金に計上)
◆主な事業内容
○運営委員会の開催
○新しい公共の場づくりのためのモデル事業支援
○活動基盤整備のための各種講演会 等
○社会イノベーション推進のためのモデル事業支援
2.鳥取力創造キャビネット
ア要求額 200千円(H22:200千円)
イ事業内容
鳥取力創造運動の推進、展開方法等を検討
委員12人程度(活動団体、支援組織、マスコミ等)
3.鳥取力創造運動推進基金の積み立て
ア要求額 314,387千円(H22:289,848千円)
イ事業内容
・(財)とっとり地域連携・総合研究センター(TORC)からの寄付金を原資とした積み立て額 312,000千円
・平成23年度運用益の充当残額 2,387千円
(4)標準事務費
要求額 3,067千円(H22:4,098千円)
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
・地域づくりのための多様な取組みを応援するため、鳥取力創造運動支援補助金の制度を創設するとともに、マスコミとのタイアップを行い活動の情報発信を行った。
・鳥取力実践団体登録制度を創設し、新たに構築した応援サイトにより、活動団体間のネットワークを構築するとともに、活動団体が自ら情報発信できる体制を整えた。
・活動団体が行う優良事業の表彰制度を創設した。
・様々な活動主体が協働・連携した取組みを促進し、多くの人の地域づくり活動への参加を促すため、鳥取力創造まつりを実施予定。
これまでの取組に対する評価
・鳥取力創造運動支援補助金では、スタートアップ型と発展型の双方で80事業の採択を行い(応募142件)、地域づくり活動の湧き上がりと、鳥取力創造運動の意識の醸成を図ることができた。
・活動団体を地元新聞で紹介するマスコミタイアップ事業では、団体が取材を受けることによる活動者のモチベーションの高まりや記事掲載による県民への周知が図られた。
・鳥取力実践団体登録制度では、募集後60団体程度の申込みがあったところであり、更なるPRが必要である。
・鳥取力まつりや表彰は、2月の実施であり、将来につながるような仕掛けが必要。