事業概要
県内の小学生及び教職員を対象に、国内屈指のオーケストラ楽団員による音楽ワークショップを体験する機会を提供し、体験を契機に児童が自分で考え・想像し・創作 する力を育むとともに、将来、県内の芸術・文化活動を支えていくことができる人材の育成を図る。なお、このワークショップの内容が学校教育の中で活用されることを 期待して、教育関係者に公開して実施する。
実施方法
・モデル校は、東部・中部・西部の各地区の小学校1校ずつ。
・1単位時間:45分、30名〜60名までの児童を対象とした規模で実施。(学年単位又は低・中・高学年の2学年単位で実施)
・1校当たり1日の間に3回実施。
(例:2校時は低学年60名、3校時は中学年60名、4校時は高学年60名)
・講師は、オーケストラ楽団員4名程度。
・授業の前に30分程度、教員を対象にプレ・ワークショップを開催。
・地区内の教員は、研修の一環としてモデル授業を参観。
・地区内の市町村担当者にモデル事業の参観を呼びかける。
・保護者や地区内の住民等にモデル事業の参観を呼びかける。
○音楽ワークショップの企画及び運営実績のある関西フィルハーモニー管弦楽団に業務委託。
○鳥取県と鳥取県教育委員会との共催事業として実施
事業費
委託料 2,400千円
@800千円/地区×3地区=2,400千円
〈1地区あたり積算内訳〉
出演料 600千円(@50千円×4名×3回)
交通費 71千円(@7,100円×5名×往復)
宿泊費 40千円(@8,000円×5名×1泊)
消費税 32千円(出演料に係るもの)
著作権使用料40千円
県内交通費 17千円
計 800千円
委託先
特定非営利活動法人関西フィルハーモニー管弦楽団
背景
1.芸術教育の充実が求められる中、教育現場では、教員が芸術教育に特化した研修を受講したり、自己研鑽を行う時間的余裕がない。
2.鑑賞型事業では、教職員も鑑賞者として参加するに止まるため、通常授業への実践にはつながりにくい。
3.県内では弦楽活動者・指導者が不足しており、後継者の育成を含め、人材育成が困難な現状。
期待する効果
〈教職員〉
・プロによる体験型ワークショップの参観を通じて蓄積されたノウハウを活用し、児童の主体性を育む芸術教育の実践モデルを確立。
〈児童〉
・国内屈指のオーケストラ楽団員によるワークショップの体験を通じ、豊かな感性を育む。
・単なる鑑賞では得られない、主体的に授業に取り組む姿勢、物事にじっくりと取り組む姿勢を身に付ける。
今後の展開
現在は、県がモデル事業として実施しているが、将来的には、市町村が独自の取組みとして実施することを期待。
なお、市町村交付金の活用も可能。(「小・中学校等で行う音楽、演劇等の芸術鑑賞会の開催に要する経費」が該当。)
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
東部・中部・西部の各地区の小学校1校ずつをモデル実施校として、各小学校で低学年、中学年、高学年を対象に、1回ずつ、1日3回ワークショップを実施。
これまでの取組に対する評価
・21年度実施時行った参観した教職員等へのアンケートでは、「満足度」、「授業への活用度」、「来年度の実施」について、8割以上が肯定的な意見であり、事業の実施効果があるものと考えられる。
・教育委員会との連携を深めることで、参観教員の増加を図る。