1 事業概要
妻木晩田遺跡、上淀廃寺、三徳山から近代化遺産まで、県内の優れた文化財を観光資源としても活用できるようその魅力の発掘を行う。また、現在はまだ文化財としては評価されていないが、「鏝絵(こてえ)」や、日野郡の「たたら」などに光を当て、観光資源となる文化遺産の掘り起こしを行う。
2 事業内容
1 とっとりの文化遺産魅力発掘プロジェクト会議
文化遺産の積極的な活用推進のため、市町村・NPO法人やボランティアガイドなどによる会議を観光部局と連携して立ち上げ、文化遺産を観光資源として活用し、地域活性化に向けた取組みを進めるためのマスタープランを検討する。
2 文化遺産の観光資源としての活用
(1)文化遺産への誘い
・観光客等が文化遺産を観光するためのエリアマップやガイドブック・説明板などを作成・整備する。 〈再掲〉
・「とっとりレトロ」といったテーマを設けて倉吉玉川・智頭板井原などの歴史的な町並みや若桜鉄道・五臓圓ビルなどの近代化遺産をホームページなどで重点的にPRする。
(2)観光事業との連携
境港(DBSクルーズフェリー)、米子空港(米ソ便)から入ってくる海外からの旅行客(韓国・ロシア)に、水木しげるロード、大山登山、とっとり花回廊などのコースに妻木晩田遺跡及び周辺の史跡を巡るコースを加えて紹介するために、観光部局と連携して情報提供を行う。
(3)ボランティアガイドの養成
史跡などの文化遺産のネットワーク化を図り、ボランティアの相互研修を行うなどの協力体制を作ることにより、それぞれの史跡等を総合的にガイドできるボランティアを養成する(当面淀江地区)。 〈再掲〉
(4)歴史遺産ウォーク
妻木晩田遺跡周辺や歴史の道(古道)ウォークに加えて、法勝寺電車廃線などをたどるコースの設定を検討し、歴史遺産ウォークを展開する。
(5)史跡整備の推進
妻木晩田遺跡、上淀廃寺、栃本廃寺跡などの公開のための整備を進める。 〈再掲〉
3 観光資源となる文化遺産の掘り起こし
(1)鏝絵の検証
琴浦町などに伝承されている「鏝絵」について、技術伝承の 観点から文化財としての価値・評価について検証を行う。
(2)たたらの検証
日野郡を中心に県内に多くみられるたたら遺跡について、シンポジウム等を通して山陰地方のたたら文化のネットワークの中での位置づけなどの検証を行う。
(3)鉄道遺産の検討
山陰最古の駅舎「御来屋駅」など、鉄道の文化遺産についての検討を行う。
3 所要経費
「文化遺産の魅力発掘プロジェクト会議」に係る経費 474千円
「歴史遺産ウォーク」に係る経費 89千円
法勝寺電車の廃線跡をたどるウォークを地元市町村と連携して開催する経費
「鏝絵」検討に係る経費 315千円
「鏝絵」について、技術伝承の観点から文化財としての可能性について検証を行うための経費(旅費・謝金)
「たたら」検討に係る経費 356千円
日野を中心とするたたら遺跡について、山陰地方のたたらネットワークの中での位置づけなどの検証を行うための経費(旅費・謝金)
「鉄道の文化遺産」検討に係る経費 352千円
御来屋駅に代表される鉄道の文化遺産について文化財としての評価を行うための経費(旅費・謝金)