事業名:
米の新規需要に対する超低コスト生産技術の確立
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農林水産部 農林総合研究所農業試験場 作物研究室
トータルコスト
| |
事業費(A) |
人件費(B) |
トータルコスト (A+B) |
正職員 |
非常勤職員 |
臨時的任用職員 |
| 23年度当初予算額(最終) |
2,215千円 |
18,372千円 |
20,587千円 |
2.3人 |
1.0人 |
0.0人 |
| 23年度当初予算要求額 |
2,215千円 |
18,372千円 |
20,587千円 |
2.3人 |
1.0人 |
0.0人 |
| 22年度当初予算額 |
2,465千円 |
21,784千円 |
24,249千円 |
2.7人 |
0.8人 |
0.0人 |
事業費
要求額:2,215千円 (前年度予算額 2,465千円) 財源:受託
一般事業査定:計上 計上額:2,215千円
事業内容
事業の概要
米粉パン、飼料等米の新規用途への活用が試行されているが、定着には生産コストの大幅な低減が必須である。 また、主食用米においても、より一層の生産コスト低減が喫緊の課題である。
このため、多収米(収量約800s/10a)の活用、高能率作業法、資材費低減技術等を検討し、生産コストを1/3に低減することを目標とした低コスト化技術を確立するとともに、開発技術の主食用品種への適応性を検討する。さらに、品種や栽培条件による米粉製粉への影響等、加工適性についても明らかにする。
研究内容
(1)多収稲による超低コスト栽培技術の確立
一般的な品種の約1.5倍の収穫量が見込める多収性の専用品種(タカナリ・北陸193号・モミロマン等)を用い、
ア 育苗の省略:短期育成苗・直播等による多収技術の検討
イ 資材の節減:施肥・農薬削減の収量への影響解析
ウ ほ場管理の省力化:耕起作業の省略、畦畔雑草の抑制
技術等の検討
エ 水田の有効活用(耕作放棄地の復田)方法の検討
(2)主食用品種の低コスト技術の確立
多収稲で開発された技術を主食用品種へ適応し、品質・食味を考慮した低コスト技術を確立
(3)現地実証及び経営評価
多収稲生産目標=収量:800s/10a、労働時間10h/10a、
生産費6,000円/60s以下
(4)新規用途での多収稲の加工適性等検証
中小家畜試験場、畜産試験場と連携(籾の現物提供により、H21からH23にかけて 給与試験)
事業がもたらす効果
(1)飼料用、米粉用等新規需要に対応した米の生産拡大
(2)生産コストの低減・省力化等による経営安定に寄与
(3)多収稲等の作付けによる水田の有効活用・耕作放棄防止に寄与
期待される効果
○米粉の低価格・安定供給が可能となり、米粉の定着促進と食料自給率向上に寄与
○安全な家畜飼料として県産の飼料米活用で飼料自給率向上
○多収稲は、水田を活用した新規作物となるとともに、開発技術は主食用米の低コスト化でも活用でき、稲作農家の経営安定に寄与
等、新たな米の生産と加工により、生活や産業に様々な波及効果
事業期間と年次計画
研 究 内 容 | 平成21年度 | 平成22年度 | 平成23年度 |
| 多収稲の超低コスト生産技術の確立 | ○ | ○ | ○ |
| 超低コスト栽培技術の主食用品種の適応性検討 | ○ | ○ | ○ |
| 現地実証・経営的評価 | ○ | ○ | ○ |
| 新規用途での多収稲の加工適正等検証 | ○ | ○ | ○ |
| 年次別事業費(千円) | 3,064
(予算額) | 2,465
(予算額) | 2,215
(要求額) |
要求の内容
項 目 | 金額(千円) |
| 現地試験報酬 | 440 |
| 成績検討会出席等旅費 | 362 |
| 生産資材・試験用資材 | 1,190 |
| コピー機リース等事務的経費 | 223 |
合 計 | 2,215 |
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<政策目標>
・多収米の省力的な栽培法・作業法等を検討することより、飼料米等新規用途に対応する水稲低コスト栽培技術を開発する。
<取組状況>
・多収米において短期育成苗等による省力栽培技術や安価な肥料の利用技術について検討し、概ね目標に近い収量性を示すことが明らかとなった。また、本県の栽培に適した品種の絞り込みができた。
・チゼルプラウを活用した耕起作業法について検討したところ、省力効果が明らかとなった。畦畔被覆植物を利用した畦畔草刈り作業の省力化を検討し、初期の雑草抑制効果を確認した。
・水田の漏水対策として、前年に額縁明きょ施工し、春の耕耘時にうめ戻し、トラクターで鎮圧する方法が有効であることが確認された。
・飼料給与特性については今後、関係機関と検討予定
これまでの取組に対する評価
<自己分析>
・平成22年度は多収米品種を絞り込み、より収量が向上する栽培方法の検討や耕起作業の省力化等体系化技術につながる試験に重点をおいて取り組んだ。今後さらに効果的な技術の絞り込みなどして実用性の高い技術を確立していく必要がある。
<改善点>
・多収米生産の低コスト技術の体系化と併せて、その下支えとなる水田の漏水対策、畦畔草刈りの省力化技術の確立を重点に実施する。
工程表との関連
関連する政策内容
市場競争力を高める低コスト生産・経営管理技術の開発
関連する政策目標
飼料米等新規用途に対応する水稲低コスト栽培技術の開発
財政課処理欄
要求額の財源内訳(単位:千円)
| 区分 |
事業費 |
財源内訳 |
| 国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
| 前年度予算 |
2,465 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1,141 |
1,324 |
| 要求額 |
2,215 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1,141 |
1,074 |
財政課使用欄(単位:千円)
| 区分 |
事業費 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
| 査定額 |
2,215 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1,141 |
1,074 |
| 保留 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
| 別途 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |