平成22年4月〜平成23年2月の東京便平均搭乗率(ANAデータ)は、
鳥取−東京便 60.0%(21年度平均58.9%)
米子−東京便 64.1%(21年度平均60.4%)
・前年実績を上回ってはいるが、同一便数グループ内の平均を下回っている。
・両路線各1便増便実現のために、搭乗率を目に見える形でアップして航空会社にアピールすることが必要。
・そこで、搭乗率の6%の上積みを図り、同一便数グループ内でのトップ搭乗率を目指すことが必要。
鳥取−東京便 60.0%+6.0%=66.0%
米子−東京便 64.1%+6.0%=70.1%
⇒同一便数グループ内トップで、便数増便ニーズをアピール
鳥取空港・米子鬼太郎空港と同一便数地方空港の搭乗率
1日4便グループ | 1日5便グループ |
路線 | 搭乗率 | 路線 | 搭乗率 |
東京-高知 | 65.9% | 東京-函館 | 69.7% |
東京-秋田 | 64.1% | 東京-庄内 | 66.0% |
東京-鳥取 | 60.0% | 東京-宇部 | 65.1% |
東京-佐賀 | 57.8% | 東京-米子 | 64.1% |
| | 東京-岡山 | 62.8% |
| | 東京-小松 | 61.6% |
平均 | 62.7% | 平均 | 64.2% |
・羽田空港地方空港搭乗率の全国平均は、62.7%
※ANA調査H22.4〜H23.2平均搭乗率による比較
○搭乗率アップ⇒朝1便の搭乗率のアップが必要
各便ごとの搭乗率を比較すると、いずれも朝1便の搭乗率が低く、全体平均を押し下げている。(2便以降の平均搭乗率は約70%と高い。)
○鳥取便の朝1便には減便となる危険がある。⇒1便の搭乗率(特に東京→鳥取便)の搭乗率アップが急務
東京→鳥取1便(搭乗率35.8%)、鳥取→東京(搭乗率47.7%)と50%を下回り低迷しており、増便どころか減便の危険性もある状況である。
過去の名古屋便では、運航条件の悪化により搭乗率が低迷、運休に至った経緯もある。
ダイヤ改善を全日空に対し強く働きかけるとともに鳥取便の1便に対する利用促進を図ることが急務である。
H22年度の1便とその他の便の搭乗率の比較
<鳥取−東京便>
東京 → 鳥取 | | 鳥取 → 東京 |
1便 | 2〜4便 | 全便 | | 1便 | 2〜4便 | 全便 |
35.8% | 70.5% | 62.1% | | 47.7% | 65.6% | 61.2% |
<米子−東京便>
東京 → 米子 | | 米子 → 東京 |
1便 | 2〜5便 | 全便 | | 1便 | 2〜5便 | 全便 |
50.4% | 70.6% | 66.6% | | 51.0% | 69.1% | 65.5% |
○1便搭乗率低迷の主因は、早すぎるダイヤ
⇒対策 ・ダイヤの是正の要望
・1便を利用した観光誘客対策
ビジネス利用が多くを占める2便以降では、旅行会社が確保しにくい団体旅行向け座席が、1便であれば確保可能であるので、これを利用した旅行商品造成を進める。
※以前から東京便の団体観光向け座席が確保できないとの声が旅行会社から寄せられており、これまでも全日空への要望してきている。
鳥取-東京便時刻表
| 東京 | | 鳥取 | | | 鳥取 | | 東京 |
1便 | 06:35 | → | 07:50 | | 1便 | 07:05 | → | 08:20 |
2便 | 11:00 | → | 12:15 | | 2便 | 09:05 | → | 10:25 |
3便 | 15:50 | → | 17:05 | | 3便 | 12:55 | → | 14:10 |
4便 | 19:35 | → | 20:55 | | 4便 | 18:20 | → | 19:35 |
米子-東京便時刻表
| 東京 | | 米子 | | | 米子 | | 東京 |
1便 | 06:50 | → | 08:05 | | 1便 | 07:05 | → | 08:25 |
2便 | 10:25 | → | 11:45 | | 2便 | 09:00 | → | 10:20 |
3便 | 13:30 | → | 14:50 | | 3便 | 12:25 | → | 13:45 |
4便 | 17:50 | → | 19:10 | | 4便 | 15:35 | | 16:55 |
5便 | 20:00 | → | 21:20 | | 5便 | 20:40 | → | 22:00 |
○具体的方策
1便を利用した首都圏からの観光誘客により、利用者増を目指す。
1便利用のためのインセンティブを付加した旅行商品の造成と販売促進を首都圏旅行会社に働きかける。
1便搭乗率のアップ目標
鳥取-東京便 24%(1便で40人)⇒1日4便平均6%
米子-東京便 30%(1便で50人)⇒1日5便平均6%
○事業効果
・利用者の増加による空港利用促進
・鳥取-東京便、米子-東京便の増便⇒利用者の利便性向上
・首都圏から鳥取県への観光客の増加⇒観光産業の振興
ウ 上記プランと既存対策の組み合わせによる効果アップ
○これらインセンティブに加え、これまでも実施してきたレンタカープランやタクシープランなどの2次交通へのインセンティブや限定プレゼントなどを組み合わせて、魅力ある旅行商品造成を働きかける。
○さらに、朝1便ならではの特別な観光メニューとして、賀露港でのカニの浜ゆで見学と試食や朝の鳥取砂丘など朝ならではの観光素材を組み込むことで一層の魅力アップを図る。
○商品造成のターゲットとする旅行会社は、ANAセールス、旅行計画、近畿日本ツーリスト、JTB、クラブツーリズムなどこれまでも本県への送客実績のある旅行会社
エ PR対策
上記インセンティブを組み込んだ旅行商品等を鳥取県の魅力や観光・路線情報と効果的に絡め、PRすることで、実際の観光送客と航空便の利用に結びつける。
4 WebによるPR(県(10/10))
個人旅行者が、チケットを購入する割合の大きい楽天トラベルや「じゃらん」netへ継続的に路線PRと観光PRを旅行商品の紹介と組み合わせて行い、鳥取県のPRが直接の誘客とつながる形でのPRを行う
・楽天トラベルトップページ1枠(180×150ピクセル)を4週間
900,000円×4回×0.8(割引)×1.05=3,024,000円
・「じゃらん」net画像付メールテキスト配信+PRページ作成を4週間
585,000円×4回×0.8(割引)×1.05=1,966,000円
・WebPRでの特産品プレゼント
上記「楽天トラベル」、「じゃらん」netでのPRの一環として、鳥取県へ航空便を利用して旅行した人に対し、県特産品のプレゼントを行う。
【食のみやこ県産品プレゼント】
松葉がに・・・1万円×10名×2Web(200千円)
鳥取和牛・・・5千円×10名×2Web(100千円)
県産品詰合せ・・・3千円×20名×2Web(120千円)
食のみやこ鳥取プラザ利用券・・・1,000円×100名×2Web (200千円)