キャビネット委員等の声
〔現状〕
・円高によるメーカーの海外移転加速による受注減が心配。素形材産業は、物流コスト面で他産業より高いので、新興国等への輸出は難しい。(全委員)
・80円台の円高継続では、輸出している分野も海外で生産するしか対応できない。(金型企業)
〔競争力強化について〕
・受注確保に向け、生産技術の高度化など生産性向上が急務であり、県が工場診断に基づく改善計画を策定するなど、今までにない大胆な施策が必要。(鍛造企業)
・生産性向上応援隊の構成員には、デンソーやアイシンなどメーカー出身の生産技術が理解できるハイレベルな専門家による診断が有効で、生産技術の高度化に対する研究開発とパッケージでプロジェクト化すれば施策ニーズがある。(全委員)
〔成長分野への検討〕
・新興国ではできない新素材、鉄の代替材料などへのチャレンジしか、国内生産の生き残る道はない。(全委員)
・水ビジネス、原子力、医療用機器、航空機、ロボットなどが素形材産業としての成長分野であり、それに向けては、軽量化、耐久性、耐食性に対する新素材のイノベーションが重要。(全委員)
・基礎研究、応用研究、実証実験に到るまで、人件費込みで、2千万が目安。新素材の研究開発は、中長期的視点であり、ハイリスクであるため、新規性の高い研究開発計画を推し進める上で、委託研究として実施すべき。(全委員)
・新規性の高い研究開発における採択審査会は、外部委員を入れると技術情報が漏れるため、行政内部で行うべき。(全委員)
〔その他の要望〕
・鳥取県がものづくりで戦うには、研究開発に対する投資が行政として必要。(全委員)
・ものづくりの中核である素形材産業は、危機的状況であり、崩壊すれば、鳥取県にハイテク産業も立地する必然性がなくなり、産業を形成できなくなる。(全委員)
・県内企業の一部では、リーダー格の技術者が突然いなくなり、中国等で働いている。技術の流出防止策を講じるべき。(鋳造、金型企業) ⇒ 国要望検討
・素形材産業は、光熱費等のコストが高く、地球温暖化対策税の導入や再生可能エネルギー全量買取価格制度導入に反対。成長へのシナリオなきCO2削減計画はやめるべき。(全委員)
⇒ 国要望検討