1 事業内容
県内のIT系業務をおこなう障害福祉サービス事業所を対象に、当該事業所がWebアクセシビリティにかかる業務を受注することが出来るよう、Webアクセシビリティにかかる基礎知識、技術等を習得するための研修会を開催する。
2 ウェブアクセシビリティの意味
アクセシビリティとは、誰もがさまざまな製品や建物やサービスなどを支障なく利用できるかどうか、あるいはその度合いをいう。
特に、ウェブページにおけるアクセシビリティとは、そのウェブページが、身体的・年齢的な条件にかかわらず、どのような環境や条件であっても、誰もが情報を取得・利用できる柔軟性に富んでいて、アクセスした誰もが同様に情報を利用できる状態にあること、あるいはその度合いを意味する。
3 積算根拠
アクセシビリティ技術向上研修会開催経費 276千円(委託料)
(委託先)
株式会社 鳥取県情報センター
(対象)
県内のIT系業務を行う障害福祉サービス事業所利用者等
(内容)
1.講習
・アクセシビリティ概説
・アクセシビリティ・ガイドラインとJIS規格
・アクセシビリティ向上の為の支援技術の変遷
・ウエブアクセシビリティ向上システム紹介
2.実機演習内容
・ウエブアクセシビリティ向上システム(WAIS)操作研修
4 事業により見込まれる効果
○工賃向上
今日的なWebサイトの作成技法等を習得することでホームページ作成業務の受注の増。また、株式会社 鳥取県情報センターが進める「アクセシビリティ向上支援事業」のコンテンツ作成業務の受注が将来的に見込まれる。
○一般就労促進
事業所を利用する障がい者のWebにかかるスキル向上。
○障がい者の社会貢献、地域との共生
障がい者等のために障がい者が働くことが出来る。収入を得るだけではなく、社会貢献することができ、「やりがい」につながる。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
・本県では、小規模作業所等工賃3倍計画を策定し、就労事業の活性化に取り組んでいるところ。
→自主事業の開発が可能な事業所では、工賃3倍計画事業を活用し、新商品等を開発。
→障がい者が高齢化や重度化している事業所では受託作業中心とならざるを得ない。
・しかし、平成20年度下期からの雇用経済情勢の悪化に伴い、就労系障がい者福祉施設に対する発注量が減少。
・IT関連の業務をおこなう事業所は、県内に5事業所あるが、こうした事業所においても受注量が減少傾向にある。
これまでの取組に対する評価
・工賃3倍計画事業、ハートフルサポート事業等で、事業所の就労事業の活性化支援を図っているが、さらなる取組が必要。