1 事業の目的
従来の試食宣伝型に留まらない効果的なコミュニケーション戦略を展開し、食を介して首都圏での鳥取県の認知度を向上させることにより、県産農林水産物のブランド力形成を図る。
2 事業内容及び要求額
(1)ブランド化プロジェクト会議(仮称)の設置(5,285千円)
梨・和牛など振興ビジョンごとに設置している検討組織(生産者団体、農林水産部)に、広報・観光部局、PR専門家(外部アドバイザー)、ブランド化女子会を加え、体制を強化した「ブランド化プロジェクト会議(仮称)」を設置し、インパクト重視のブランド戦略の行動計画を策定する。
ア 外部アドバイザーの設置(5,229千円)
首都圏市場で通用する独自性の高いPR戦略を構築するため、外部アドバイザー(情報発しのプロ)を設置し、具体的なPR戦略の検討について助言をいただく。
イ ブランド化女子会の設置
(外部女子会:56千円 その他標準事務費対応)
従来の生産者目線に加え、消費者として食品に接する機会が多い女性の目線もブランド化戦略構築に反映させるため、県庁女性職員及び県庁外からもメンバーを募って「ブランド化女子会」を結成し、外部アドバイザーと協議を重ねながらプロジェクト会議でPR手法の企画、アイデアを提案する。
○女子会の構成:部局推薦の5名程度でPTを構成
外部からもメンバー3名程度を募る。
○女子会の活動:プロジェクト会議への企画提案、外部アドバイザーとの調整等 |
(2)ブランド化戦略に係る調査(9,350千円)
戦略構築の検討の基礎資料として、以下の調査を実施する。
ア 県内農水産物の付加価値調査(標準事務費)
多様な流通経路ごとに取引価格や生産者の最終利益を聞き取り調査する。
イ 他県事例調査(標準事務費)
ブランド化に成功している他県農水産物のPR手法を調査する。
ウ モニタリング調査:
実際の産品について、味、価格帯、PR方法等に対する生の声を調査する。
【対象】
@バイヤー | 百貨店の生鮮担当バイヤー、ホテルシェフ等の声を調査 |
A消費者 | アンケートにより、農水産物を選ぶ際のこだわりや買いやすい形態、価格帯等を調査する。 |
B試食会 | 女性誌編集者、料理研究家、カリスマブロガー等の流行を牽引する感性の高い女性に限定して試食会を開催し、反応を調査 |
3 スケジュール
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4 背景
(1)これまでのブランド化の取組は、品目ごとに生産者組織が主体となって京阪神を中心に消費地での試食宣伝やイベント等による販売・PRを実施してきたが、ブランド発信地である首都圏でのインパクトが弱い。
(2)付加価値の高い農業の実現に向けて、他県事例の研究、流通経路の分析などを通じて生産者の所得拡大に有利な販売方法及び市場競争力の高い農産物を明らかにし、消費者の視点で本県農水産物に適したブランド戦略を構築する必要がある。