農医連携による新たな商品開発のため、平成23年から実施しているメディカルハーブ・エキナセアの機能性効果確認について、新たに「花粉症緩和作用」を確認するため、以下の2項目の事業を実施する。
(1)スギ花粉症患者に対するエキナセアの発症緩和作用の臨床評価試験(経口投与試験)
〈鳥取大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科分野に研究委託〉
〈事業経費: 1,500千円〉
(2)上記治験用エキナセアサプリメント剤の試作
〈大山ハーブティー開発研究会に事業委託、同会保有のエキ ナセア原材料を使用し、県内のサプリメント製造業者に外注〉
〈事業経費: 250千円〉
【必要性】
(1)花粉症対策製品は巨大な市場があり、今後開発するエキナセア新商品の健康食品市場参入において、治験データの提示は商談に不可欠である。
(2)エキナセアの花粉症緩和作用については科学的調査研究が未だほとんど行われていない。
(3)県事業として取り組むことで、県内の多くの関連事業者が商品開発に活用することができる。
【緊急性】
(1)臨床試験は、スギ花粉の飛散が始まる2月中旬の半月程度前から開始する必要がある。
(2)試験実施にあたっては鳥取大学医学部の事前審査が必要であり、少なくとも本年中に鳥取大学と協議しながら治験用サプリメント剤の試作を行わなければならない。
(3)生産量を確保できる見込みができた今、「大山のエキナセア」を全国ブランドに高めるには、一刻も早く花粉症緩和効果を確認し、H24秋の商品販売を行う必要がある。