概要
台風12号で甚大な被害を受けた、佐陀川の河川管理施設(河岡地区)、砂防施設(丸山地区)について、今後の洪水、土石流による被害を防止し、迅速な水防活動を図るため、監視カメラを設置する。
被災の状況
1 河川区域(河岡地区)
・河岡橋〜新日下橋までの約1,500mで、堤防欠損、護岸倒壊等の被害発生。
・周辺の水防団等による迅速な活動と、避難により、160世帯、524人が避難し、人的・家屋被害は発生しなかった。
・堤防欠損部には大型土のう等により、応急工事を図ったが、今後の出水によっては、新たな堤防欠損、増破の危険性がある。
・このため、下流尾高観測局の水位情報と併せ、「監視カメラを設置」により、河道状況の確認による、迅速な水防活動を図る。
2 砂防区域(丸山地区)
・丸山橋上流の砂防スリットダム2基の底盤部が、深さ約8mで洗掘低下し、ダム本体が不安定となっている。
・ダム背後には約10万m3の土砂が堆積しており、特に下流ダムについては、水通し高さまで満砂状態にあり、今後の土石流によっては、越流し下流への土石流被害のおそれがある。
監視カメラの必要性
・河道状況(施設変状、土砂流出)を直接確認でき、降雨量、河川水位との関連を確認しながら、危険度把握の精度が格段に向上。
・堤防欠損と、応急工事区間の変状(河岡地区)
・天然ダムによる流水の応答状況(丸山地区)
・現在運用中の土木防災情報HPに画像搭載し、誰でも確認把握で きる体制の構築により、避難活動が迅速化(共通)