現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成23年度予算 の 企画部の国内航空便利用促進事業
平成23年度予算
6月補正予算 一般事業(公共事業以外)  政策戦略事業要求      支出科目  款:総務費 項:企画費 目:交通対策費
事業名:

国内航空便利用促進事業

将来ビジョン関連事業(力をつなげ、魅力あふれる地域を創る/交通基盤・情報基盤の充実)

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企画部 交通政策課 航空担当  

電話番号:0857-26-7099  E-mail:koutsuuseisaku@pref.tottori.jp

トータルコスト

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト(A+B) 従事人役
現計予算額 71,310千円 17,574千円 88,884千円 2.2人
補正要求額 10,914千円 0千円 10,914千円 0.0人
82,224千円 17,574千円 99,798千円 2.2人

事業費

要求額:10,914千円    財源:単県 

事業内容

1 現状と目的

平成22年4月〜平成23年2月の東京便平均搭乗率(ANAデータ)は、

   鳥取−東京便 60.0%(21年度平均58.9%)
   米子−東京便 64.1%(21年度平均60.4%)

    ・前年実績を上回ってはいるが、同一便数グループ内の平均を下回っている。
    ・両路線各1便増便実現のために、搭乗率を目に見える形でアップして航空会社にアピールすることが必要。
    ・そこで、搭乗率の6%の上積みを図り、同一便数グループ内でのトップ搭乗率を目指すことが必要。
        鳥取−東京便 60.0%+6.0%=66.0%
        米子−東京便 64.1%+6.0%=70.1%
       ⇒同一便数グループ内トップで、便数増便ニーズをアピール

      鳥取空港・米子鬼太郎空港と同一便数地方空港の搭乗率
    1日4便グループ
    1日5便グループ
    路線
    搭乗率
    路線
    搭乗率
    東京-高知
    65.9%
    東京-函館
    69.7%
    東京-秋田
    64.1%
    東京-庄内
    66.0%
    東京-鳥取
    60.0%
    東京-宇部
    65.1%
    東京-佐賀
    57.8%
    東京-米子
    64.1%
    東京-岡山
    62.8%
    東京-小松
    61.6%
    平均
    62.7%
    平均
    64.2%
        ・羽田空港地方空港搭乗率の全国平均は、62.7%
        ※ANA調査H22.4〜H23.2平均搭乗率による比較

○搭乗率アップ⇒朝1便の搭乗率のアップが必要
    各便ごとの搭乗率を比較すると、いずれも朝1便の搭乗率が低く、全体平均を押し下げている。(2便以降の平均搭乗率は約70%と高い。)
鳥取便の朝1便には減便となる危険がある。⇒1便の搭乗率(特に東京→鳥取便)の搭乗率アップが急務
     東京→鳥取1便(搭乗率35.8%)、鳥取→東京(搭乗率47.7%)と50%を下回り低迷しており、増便どころか減便の危険性もある状況である。
      過去の名古屋便では、運航条件の悪化により搭乗率が低迷、運休に至った経緯もある。
     ダイヤ改善を全日空に対し強く働きかけるとともに鳥取便の1便に対する利用促進を図ることが急務である。 
     H22年度の1便とその他の便の搭乗率の比較
     <鳥取−東京便>
東京 → 鳥取
鳥取 → 東京
1便
2〜4便
全便
1便
2〜4便
全便
35.8%
70.5%
62.1%
47.7%
65.6%
61.2%
       
     <米子−東京便>
東京 → 米子
米子 → 東京
1便
2〜5便
全便
1便
2〜5便
全便
50.4%
70.6%
66.6%
51.0%
69.1%
65.5%

○1便搭乗率低迷の主因は、早すぎるダイヤ
    ⇒対策 ・ダイヤの是正の要望
          ・1便を利用した観光誘客対策
            ビジネス利用が多くを占める2便以降では、旅行会社が確保しにくい団体旅行向け座席が、1便であれば確保可能であるので、これを利用した旅行商品造成を進める。
            ※以前から東京便の団体観光向け座席が確保できないとの声が旅行会社から寄せられており、これまでも全日空への要望してきている。
          鳥取-東京便時刻表
    東京
    鳥取
    鳥取
    東京
    1便
    06:35
    07:50
    1便
    07:05
    08:20
    2便
    11:00
    12:15
    2便
    09:05
    10:25
    3便
    15:50
    17:05
    3便
    12:55
    14:10
    4便
    19:35
    20:55
    4便
    18:20
    19:35

          米子-東京便時刻表
    東京
    米子
    米子
    東京
    1便
    06:50
    08:05
    1便
    07:05
    08:25
    2便
    10:25
    11:45
    2便
    09:00
    10:20
    3便
    13:30
    14:50
    3便
    12:25
    13:45
    4便
    17:50
    19:10
    4便
    15:35
    16:55
    5便
    20:00
    21:20
    5便
    20:40
    22:00
○具体的方策
    1便を利用した首都圏からの観光誘客により、利用者増を目指す。
      1便利用のためのインセンティブを付加した旅行商品の造成と販売促進を首都圏旅行会社に働きかける。
    1便搭乗率のアップ目標
      鳥取-東京便 24%(1便で40人)⇒1日4便平均6%
    米子-東京便 30%(1便で50人)⇒1日5便平均6%
    ◆特に、東京→鳥取便への重点的対策として取り組む

○事業効果
    ・利用者の増加による空港利用促進
    ・鳥取-東京便、米子-東京便の増便⇒利用者の利便性向上
    ・首都圏から鳥取県への観光客の増加⇒観光産業の振興

2 実施主体と予算

「空港利用促進」という位置付けで、各空港利用促進懇話会を実施主体とする。   ・鳥取空港:「鳥取空港の利用を促進する懇話会」
        事業の負担割合   県1/2 ・ 鳥取市1/2
        →予算規模が1000万円と小さく新たに事業を行う余裕がないため、新たに追加予算で事業実施(鳥取市にも同様の要求を要請)
    ・米子鬼太郎空港:「米子空港利用促進懇話会」
        事業の負担割合   県1/2 ・ 米子市と境港市1/2
        →既定の利用促進予算で対応可能

 

3 事業内容

旅行会社に対し、首都圏からの朝1便を利用しての来県を誘導するためのインセンティブを付加した旅行商品造成を働きかける。なお、旅行商品の造成にあたっては、各旅行会社による提案に対しては、柔軟に対応。
◆具体的数値目標
    搭乗率アップ目標  鳥取便6%(4便平均)←1便搭乗率24%アップで達成  
    増加搭乗者数     140人→1240----バス約6台分の団体旅行で充足

    対策案
    想定増加人数
    アップ率
    インバウンド
    ○ANAタイアップキャンペーン・首都圏PR(当初予算計上)
    2〜3%
    1.羽田空港近隣駐車場サービスプラン
    80人(バス2台)/週
    1.7%
    2.「1便&1便プラン」
    80人(バス2台)/週
    1.7%
    アウトバウンド
    3.「Fu-Fu-Fuキャンペーン」
    6人/日(42人/週)
    1.0%
    6.0%
    ○予算要求額
    要求事業
    要求額
    1.羽田空港近隣駐車場サービスプラン
    1,440千円
    2.「1便&1便プラン」
    3,360千円
    3.「Fu-Fu-Fuキャンペーン」
    504千円
    4.WebによるPR
    5,610千円
    10,914千円
    ア イン対策
    (1)団体観光客対策(東京→鳥取便1便集中対策)〜インセンティブ案〜
      1.羽田空港近隣駐車場サービスプラン
         埼玉、千葉、神奈川など首都圏近郊からの旅行者や家族旅行では、羽田空港へのアクセスに乗用車を利用する人が多いことから、電車での利用が困難な朝1便利用者に対し、羽田空港近隣の駐車場の無料利用をサービスした旅行商品で、誘客を図る。
        1人あたり支援額案 1,500
        ・誘客目標
          80人/週(バス140人を週2回催行程度を想定) 
        ・実施主体
          鳥取空港の利用を促進する懇話会(県1/2.・市町村1/2
        ・所要額
        1,500円×80人/週×24週(10/212/24、1/83/24
            2,880,000
          県負担(12)     2,880,000円÷2=1,440,000
    (2)観光客・ビジネス客対策(鳥取・米子共通対策) 〜インセンティブ案〜
      2.「1便&1便プラン」
         東京発1便を利用して来県し、鳥取・米子発1便を利用して帰京する観光客・個人客に対し、鳥取県内での宿泊費に対する一定額の支援を行い、両方向の1便利用促進を図る。
        1人あたり支援額案 3,500
        ・誘客目標
          各空港で80人/週(バス140人を週2回催行程度を想定)
        ・実施主体
          両空港懇話会(負担金 県1/2.・市町村1/2
        ・所要額
          鳥取空港の利用を促進する懇話会は、追加予算を要求。
          米子空港利用促進懇話会は、現予算内で対応
        3,500円×80人/週×24週間(10/212/24、1/83/24
          6,720,000
          県負担(1/2)    6,720,000円÷2=3,360,000
      
    イ 山陰発アウトバウンド対策(鳥取・米子共通対策) 〜インセンティブ案〜
      3.「Fu-Fu-Fuキャンペーン」
         12月から実施される「うっとり鳥取」キャンペーンEdyプレゼント実施までの間、朝1便利用者に限り、昨年度名古屋便存続対策として実施した「Fu-Fu-Fuキャンペーン」(複数人での旅行に対するキャッシュバックプレゼント)を行い、アウト1便対策を前倒しで実施する。
        ・誘客目標
          各空港で6人/日
        ・実施主体
          両空港懇話会(負担金 県1/2.・市町村1/2
        ・所要額
          鳥取空港の利用を促進する懇話会は、追加予算を要求。
          米子空港利用促進懇話会は、現予算内で対応
          2,000円×6人/日×7日×12週間(10/212/10
            1,008,000
            県負担        1,008,000円÷2=504,000
    ウ 上記プランと既存対策の組み合わせによる効果アップ ○これらインセンティブに加え、これまでも実施してきたレンタカープランやタクシープランなどの2次交通へのインセンティブや限定プレゼントなどを組み合わせて、魅力ある旅行商品造成を働きかける。

    ○さらに、朝1便ならではの特別な観光メニューとして、賀露港でのカニの浜ゆで見学と試食や朝の鳥取砂丘など朝ならではの観光素材を組み込むことで一層の魅力アップを図る。

    ○商品造成のターゲットとする旅行会社は、


      ANAセールス、旅行計画、近畿日本ツーリスト、JTB、クラブツーリズムなどこれまでも本県への送客実績のある旅行会社
    エ PR対策  上記インセンティブを組み込んだ旅行商品等を鳥取県の魅力や観光・路線情報と効果的に絡め、PRすることで、実際の観光送客と航空便の利用に結びつける。

    4.WebによるPR(県(10/10))

     個人旅行者が、チケットを購入する割合の大きい楽天トラベルや「じゃらん」netへ継続的に路線PRと観光PRを旅行商品の紹介と組み合わせて行い、鳥取県のPRが直接の誘客とつながる形でのPRを行う


      ・楽天トラベルトップページ1枠(180×150ピクセル)を4週間
        900,000円×4回×0.8(割引)×1.053,024,000
      ・「じゃらん」net画像付メールテキスト配信+PRページ作成を4週間
        585,000円×4回×0.8(割引)×1.051,966,000
      WebPRでの特産品プレゼント
        上記「楽天トラベル」、「じゃらん」netでのPRの一環として、鳥取県へ航空便を利用して旅行した人に対し、県特産品のプレゼントを行う。
        【食のみやこ県産品プレゼント】
          松葉がに・・・1万円×10名×2Web(200千円)
          鳥取和牛・・・5千円×10名×2Web(100千円)
          県産品詰合せ・・・3千円×20名×2Web(120千円)
          食のみやこ鳥取プラザ利用券・・・1,000円×100名×2Web (200千円)

    これまでの取組と成果

    これまでの取組状況

    ・鳥取・米子鬼太郎空港の利用促進を図るため、鳥取空港の利用を促進する懇話会、米子空港利用促進懇話会と連携し事業を実施してきた。
    ・国内路線の充実を図るため、国、航空会社に対して適宜要望を行ってきた。
    ・羽田空港の発着枠の拡大を見据え、増便の働きかけを強化していくため、搭乗率向上対策として、航空会社とタイアップしてキャンペーンを実施した。

    これまでの取組に対する評価

    ・国内路線の充実を図るため、国、航空会社に対して適宜要望を行っており、羽田空港拡張に伴い増加する国内発着枠(第1段階)に係る権益外便の優先配分が確保された。
    ・航空会社とタイアップした利用促進キャンペーン等により、鳥取・米子−東京便の搭乗率も堅調に推移。
    ・1便など搭乗率の低い部分についての対策を行い、増便への働きかけを強めていくことが必要。

    工程表との関連

    関連する政策内容

    ・航空便の維持・増便、運賃低廉化等による利便性向上

    関連する政策目標

    ・東京便の増便・機材の大型化
    ・国内航空便の利用促進
    ・航空便の運賃低廉化



    要求額の財源内訳(単位:千円)

    区分 事業費 財源内訳
    国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
    現計予算額 71,310 0 0 0 0 0 0 0 71,310
    要求額 10,914 0 0 0 0 0 0 0 10,914