1 事業概要・目的
教育現場で広く取り入れられつつある体験型教育旅行の受入機能を強化するため、需要側のニーズに対応できるメニューの造成や磨き上げを行う個人、団体を支援する。
また体験型教育旅行の誘致のために具体的に必要となっている受入窓口組織の育成および情報発信機能の強化を図る。
2 背景
宿泊を伴い、その環境でしかできない教育活動として、体験型教育旅行(小学校学習指導要領で特別活動として推奨)が教育現場で広く取り入れられつつある。今後、本県への誘客をさらに活性化させるためには、そのような新たなニーズに対応する鳥取県らしい教育旅行向け体験型観光メニューの造成や磨き上げなどの受地整備及び情報発信を積極的に進める必要がある。
本事業は、県内各エリアがそれぞれにメニューの整備や宿泊施設登録を進め、旅行会社や教育現場の要望に基づいた教育旅行の受入れを行うことができる体制に育てていくため、県が初めて本格的に取り組もうとするものである。
※ 体験型教育旅行とは、宿泊を伴う学校行事として実施されるもので、特にその環境でしか実施できない体験的な教育活動を取り入れるものであり、体験の内容による社会学習の効果のほか、集団宿泊活動により望ましい人間関係を築いたり、協調して生活することの意義を学ぶなどの教育効果が期待されている。
3 事業内容
(1)メニュー造成、受地整備支援補助金(8,000千円)
事業内容 | 教育旅行向けの観光メニュー造成や磨き上げなどの受地整備を目的にした事業に対する補助 |
補助額 | 1/2(上限 1,000千円) |
補助対象事業者 | 体験型教育旅行の誘致促進事業に取組む団体、市町村 |
補助対象経費 | 体験に必要な器材・消耗品等購入費、ホームページ制作費、プロモーション旅費、事務費 |
取り組みの具体例 | ○自然、農林漁業体験メニューの整備
○スポーツや文化体験メニューの整備
○受け入れ態勢の整備 |
(2)教育旅行誘致促進に向けた体制整備(1,000千円)
教育旅行について、情報の共有や発信、観光メニュー造成に関する意見交換を行うとともに、エリア内の受入窓口組織を作るための支援を行う。
情報共有連絡会の運営
(県実施) | 広がりを持った一定の地域での受入が前提となるため、関係者が情報共有を行う連絡会を設置。
また、造成したメニューの品質について、連絡会で随時点検。
(構成)県、各県民局、教育委員会、観光連盟、市町村、JA中央会などを想定。 |
ガイド養成研修会の実施
(観光連盟に委託)
(1,000千円) | メニュー水準を確保するため、インストラクターやガイド向けの研修会を実施。 |
(3)旅行会社への売り込み強化(1,000千円)
事業内容 | 各旅行会社への情報発信、売り込みを強化する。 |
所要経費 | 1,000千円(観光連盟に委託) |
取り組みの具体例 | ○旅行会社を対象とした視察旅行の開催 など |