1 事業の目的・概要
平成24年4月から本格給水を開始する鳥取地区工業用水道に
ついて、上水道、地下水等から工業用水へ切替える既存企業等に対して、給水接続に必要な初期投資費用の負担軽減を図る補助制度を創設し、早期の利用拡大と企業活動の安定等に繋げ、地域産業の振興を図る。
2 事業の背景・必要性
(1)既存企業の早期接続の促進
○殿ダム完成に伴い本格給水が開始されるが、中小企業は工業
用水の使用によるコスト削減効果を理解しつつ、景気が低迷す
る中で新たな投資に慎重な姿勢である。
○また、コスト削減効果に比べて、給水接続に必要な初期投資費
用が多額となり、工業用水へ切替えための二重投資を躊躇して
いる状況も見られることから、補助制度の創設により既存企業
の早期接続を促進する。
(2)給水料金格差の軽減
○昭和43年に給水開始した日野川工業用水道から44年遅れの
本格給水であり、給水料金の差(鳥取地区:53円/d、日野川:
20円/d)により日野川工業用水道に比べてコスト削減効果が
小さいことから、初期投資費用の負担軽減を図ることで新規給
水先の需要開拓となる。
○特に給水量100d/日以下の中小企業は、コスト削減効果に比
べて初期投資費用が負担となっている。
(3)給水収益の早期確保
○既存企業の早期接続により給水収益が確保され、補助金の
費用対効果が達成される。