1 事業概要
中海の豊かな自然を守りつつ、その恵みを享受・活用する「賢明利用(ワイズユース)」のアイデアを検討し、その具体的実施に向けて関係機関と連携を図りながら調査・調整等を行う。
2 経緯・目的
中海圏域のよりよい未来を協議するため、関係行政機関の長で構成する「中海会議」が設立(H22.4月)、そのもとに、2つの部会及び2つのワーキンググループを設け分野ごとに検討を進めている。
- このうち、中海の賢明な利活用策を検討するための作業部会「中海の利活用に関するワーキンググループ」において、圏域一体で取り組める利活用策のアイデア出しを行っている。
- 発案されたアイデアについて、現状調査や課題の抽出・整理を行い、また、県境をまたがり行政機関や民間団体、業界団体など関係者が多数存在するため、その間の調整等を行う。
<利活用WGで検討している5分野>
『一体感醸成』 『湖面湖岸の利用』 『海藻の利用』
『食文化』 『環境学習』
分野 | 個別アイデア | 取組状況 | |
一体感
醸成 | ポータルサイトによる情報発信 | 実施中 | 鳥取島根両県連携事業 |
「日本風景街道」の推進 | (島根県) | 主に島根県側で取組中 |
「中海憲章(仮称)」の制定 | 今回要求 | 鳥取県が中心に取り組む |
湖面湖岸
の利用 | 中海周遊サイクリングの推進 | 今回要求 | 鳥取県が牽引し取り組む |
中海周遊「EVカーでエコツアー」
の推進 | (市長会) | 中海市長会で環境整備中 |
海藻の
利用 | 中海の「藻」の活用 | 実施中 | 鳥取島根両県連携事業 |
食文化 | (仮)中海エシカルフードの開発
・提供 | 今回要求 | 島根県が牽引し取り組む |
環境学習 | ラムサール条約普及啓発の取組 | 実施中 | 鳥取島根両県連携事業 |
※得意分野や地域の状況等で役割・担当を調整しながら取組を進める。
3 事業内容
(1)調査・意見交換会の開催
WGで出された個別アイデアについて、学識経験者、民間団体等の参加により具体化に向けて必要な調査、検討等を行う。
◆『一体感醸成』分野に関する調査・意見交換会
(「中海憲章(仮称)」の制定に向けた関係者の意見聴取等)
◆『湖面湖岸の利用』分野に関する調査・意見交換会
(「中海周遊サイクリング」の推進に向けた情報収集等)
◆『食文化』に関する調査・意見交換会
(「(仮)中海エシカルフード」の開発・提供に向けた食材に関する情報収集や関係者等への意見聴取、実態調査)
【所要経費】317千円(報償費、特別旅費)
(2)モデル的な取組の実施
ミニイベント、ミニシンポ等、利活用を促進する取組の実施を奨励する。調査検討会とリンクさせ検証的に実施。
◇中海産食材を使った住民参加型コンテスト
◇中海周遊サイクリングコース点検のための試走会 など
【所要経費】300千円(150千円×2)(NPO等への委託費)