これまでの取組と成果
これまでの取組状況
■医師の技術向上のための研修と制度管理
・厚生病院主催で症例検討と胃部X線写真撮影の制度管理について研修会を開催。
■中部医師会と連携した胃内視鏡検査が受けられる体制づくり
・中部地区の胃がん死亡率や受診率について、かかりつけ医研修を実施。
・ちらしを医療機関のほか、総合事務所の各局が出席する会議で配布する等、他局の協力も得ながら、所を挙げての啓発を実施。
■胃がん検診の受診、胃内視鏡検診の有効性について県民への教育
・元気トリピーをはじめとする中部ゆるキャラが出演したTVスポットCMを各月毎にテーマを設定し、NCNとTCCで放送。
5月:「胃がん検診を受けよう」
9月:「胃がん検診をまだ受けていない人は早く受けましょう」
12月:「胃がん検診の精密検査を受けましょう」(予定)
・三朝町人形劇サークルの人形劇による啓発DVDを作成、市町に配布し、健康教育に活用。
・福祉保健局HPに胃がん検診の受診を啓発するページを新設し、TVスポットCMや人形劇、ちらし等を掲載。
・5月・9月は「中部地区胃がん死亡ゼロのまち強化月間」として各市町が市町報や広報車による啓発を実施。
・9月は「胃がん死亡ゼロ推進キャラバン」として1市4町を巡回しキャンペーンを実施。
・厚生病院医師の協力のもと、各市町毎に健康づくり推進員等へのがん検診推進講演会を頻回に開催。
■中部地区胃がん検診推進連絡会の開催
・住民代表や医療機関、職域及び商工関係機関等をメンバーとし、胃がん検診の実態や受診率向上への取組について意見交換を実施。
・特に、職域のがん検診の実態を把握する機会となった。
これまでの取組に対する評価
■目標の達成状況
H23年度(見込み)の中部管内の胃がん検診受診者数はH20年度と比較して1,184人増加し、受診率は2割近く上昇した。
[中部管内の胃がん検診実施状況]
○胃がん検診受診率の推移
H20年度 H23年度目標 H23年度見込み
倉吉市 11.4 14.8 15.6(37%UP)
三朝町 18.1 23.3 21.8
湯梨浜町 21.0 27.3 24.9
北栄町 19.7 25.6 19.9
琴浦町 23.6 30.7 25.1
中部計 16.8 21.8 19.9(18%UP)
○受診者数
H20年度6,548人→H23年度見込み7,732人(+1,184人増)
■要因
@中部地区の胃がんの現状についてかかりつけ医に理解していただき、かかりつけ医からの受診勧 奨が促進された。
Aモデル事業を契機として市町独自で新たな取組を開始した
・医療機関訪問により、医師からの受診勧奨を依頼。(倉吉市)
・「60歳節目胃がん検診無料クーポン券」を発行。(三朝町)
・健康マイレージを実施。(三朝町)
・未受診者に対し、ダイレクトメールによる受診勧奨。(湯梨浜町)
・内視鏡検査の有効性、胃がん罹患者の体験談等の町報への掲載。(北栄・琴浦町)
・胃がん検診の個人負担金の引き下げ。(北栄町)
・検診委託医療機関の拡大。(北栄町)
・広報車を利用したPR。(琴浦町) 等
B厚生病院医師の各地区への巡回講演により、中部の胃がんの実態が周知され、住民の意識改革が図れた。
C頻回の担当課長(者)会を開催することで、胃がん検診の受診率向上を中部全体の共通の課題として、より積極的に取り組むことができた。