1 概要
災害時等において消防防災ヘリコプターが、県内の情報収集や災害活動を行うための連絡手段として活用するヘリ運航用無線(航空波)の中部地区における電波状態の改善を図るため、中部地区(鉢伏山)に無線中継局を整備する。
2 事業内容
中部地区(鉢伏山)に無線中継局を整備し、不感地域をカバーする。
3 背景・目的
航空センターは消防防災ヘリコプターの運行状況を常に管理する必要がある他、災害発生時には応援等のヘリの活動を掌握し効率的かつ安全に運行調整をする必要がある。
しかしながら、東日本大震災では自衛隊、緊急消防援助隊、海上保安庁等多数のヘリが同時運行する中、相互の活動調整を行う無線設備が不十分であったため、同じ箇所に救助に向かったり、飛行ルートが把握できず安全運行に支障をきたす事態が生じていた。
⇒本県消防防災ヘリは衛星携帯電話を配備しているが、他県等のヘリは装備していない場合が多く大規模災害時には航空活動調整として支障が生じることとなる。
また、近年ドクターヘリ的業務を行う中で中部地区の運航用無線(航空波)の電波状態が悪く、連絡に支障をきたしている場面が見受けられる。
⇒防災行政無線(移動系)の廃止に伴い、厚生病院等中部地区の施設等に着陸する際の航空センターとの連絡は衛星携帯電話を利用することとしていたが、衛星携帯電話は緊急時には医師との通信に使用することも多く通信断絶時間が発生してしまう。
このため中継局を整備しヘリの安全な運航調整を行うもの。
4 要求額
20,921千円