概 要
境港が日本海側拠点港として役割を果たすために必要な施策を取りまとめた「日本海側拠点港の形成に向けた計画」における、以下の個別プロジェクトを計画的に進める。
(当要求は事業費のうちの鳥取県負担額のみを要求。一般事業に係る要求額は含まれていない。)
【日本海側拠点港「境港」の取組方針】
(1)日本海側拠点港の選定結果
全国の結果
応募:23港44計画 → 選定:19港 28計画
・総合的拠点港:5港(拠点港と重複)
・拠点化形成促進港:4港 4計画
境港の結果
・選定機能
「国際海上コンテナ」「外航クルーズ(背後観光地)」「原木」
・選定されなかった機能
「国際フェリー・国際RORO船」「外航クルーズ(定点)」「リサイクル貨物」
(2)取組方針
・計画書に基づき必要な施策を実施する。
※国際フェリー・国際RORO船はH24の追加指定を目指す。
【国際海上コンテナ関係】
計=0千円
(1)(新)コンテナターミナル拡張事業(起債事業)
C=(H24においては0千円、後年度に起債償還費を負担)
(事業費166,000千円)
○事業の概要
・野積場(コンテナヤード)舗装 A=8,000u(C=96百万円)
・ソーラス施設整備 一式(C=64百万円)
・リーファーコンテナ用電源整備 一式(C=6百万円)
コンテナ貨物の増加により、H25にはコンテナターミナルが不足するため、外港昭和南地区国際コンテナターミナルを、既存ターミナルの東側に隣接し現在未利用となっているふ頭用地側へ拡張する。併せて、増加するリーファーコンテナのための電源設備を増設する。
(2025年計画に対応)
(2)(新)くん蒸倉庫改修事業(起債事業)
C=(H24においては0千円、後年度に起債償還費を負担)
(事業費56,000千円)
○事業の概要
・くん蒸倉庫改修
今後の花弁・青果物の輸入増に対応し、所要時間やコスト縮減を図るため、くん蒸倉庫の処理能力を向上させる。
(現状と問題点)
・パプリカ輸入で害虫が発見され、くん蒸を実施
・40ftコンテナのくん蒸に通常の3倍(12時間)の時間を要し、コスト増、翌日の納入に遅延。
【国際フェリー・国際RORO船関係】
計=9,500千円
(1)(新)国際フェリー・国際RORO船トライアル事業
C=9,500千円 (事業費9,500千円)
○事業の概要
・環日本海物流を促進するため、既存航路および新規航路のベースとなる可能性のある貨物のトライアル輸送を実施
・船社と一体となってクリアすべき条件を検討
・トライアル輸送を通して、新たな貨物の誘致や船社に対し境港の優位性をアピールし、既存航路の安定、新規航路就航に向けた働きかけを行う。
(トライアル品目)
◆活魚(輸出:北海道・瀬戸内→境港→韓国
輸入:韓国→境港→大阪等)
◆中古車(北海道・北陸→境港→ウラジオストク)
◆コークス、ピートモス(ウラジオストク→境港→北陸・北海道)
(参考)国内フェリー・RORO船就航トライアル事業
C=7,500千円(事業費7,500千円、継続のため一般事業に計上)
○事業の概要
・H23年度調査事業の調査結果を踏まえトライアル事業を実施する。
調査結果:
境港が現在有する国際フェリー・国際RORO船を活用したトライアル事業を実施する。
・活魚(北海道→境港→韓国)
・中古車(北海道・北陸→境港→ウラジオストク)
・コークス、ピートモス(ウラジオストク→境港→北陸・北海道)
【原木関係】
計=3,000千円
(1)(新)原木木皮マルチング材利用検討事業
C=3,000千円 (事業費3,000千円)
○事業の概要
・現在、ふ頭に野積みされている木皮の利用促進と野積場の効率的な利用(多様な貨物での利用)の促進を図るため、木皮を植栽のマルチング材(草押さえ)として活用するための検証を行う。
・木皮所有者と境港管理組合で共同検討を行う。
(リサイクル企業・造園協会等へ効果検討業務の委託)
【外航クルーズ関係】
計=10,000千円
(1)(新)クルーズ船境港寄港記念シンポジウム開催事業
C=2,500千円 (事業費5,000千円)
○事業の概要
・港湾関係者、観光関係、商工会・企業関係、一般住民等が参加するシンポジウムを開催し、クルーズの魅力や観光資源の活用について理解を深め、今後の境港振興の契機とする。
・新たな会社が配船した外国クルーズ船の寄港にあわせ実施。
(2)(新)大型クルーズ船就航歓迎イベント実施事業
C=1,500千円 (事業費2,000千円)
○事業の概要
・関係者が参加する入港時歓迎式典、歓迎夕食会、出港セレモニー等や、さらに地域の方々も参加する船内見学や周遊クルーズ等も会わせて実施する。
(3)(新)クルーズ船集客支援事業
C=6,000千円 (事業費12,000千円)
○事業の概要
・クルーズツアーへの集客を図るためにクルーズ船社等が実施する観光地やイベント等を掲載したパンフレット、新聞広告等の広報にかかる経費の一部を支援する。(境港寄港に関するものに限定)
・定期・不定期を問わず、クルーズツアーの広報毎に800千円を上限に支援。
(10/10補助) 事業継続期間は3年間。
【リサイクル関係】
(参考)リサイクル製品のトライアル輸送
C=9,000千円(事業費9,000千円、継続のため一般事業に計上)
○事業の概要
・平成23年度からリサイクル貨物のトライアル輸送を行っており、今後も同様にトライアル輸送により品目ごとの物流の問題点を洗い出し、本格輸送へつなげ境港のリサイクル貨物の取り扱いの増加を図っていく。
(平成24年度のトライアル品目)
【外貿】
◆木皮・製材くずを使ったペレットの韓国への輸出
◆タイヤチップの韓国への輸出
【内貿】
◆RPF原材料の移入とタイヤ(原材料)を移入してタイヤチップ(製品)を移出する往復のトライアル
(目名)
事業名 | 負担区分 | (前年度予算)
本年度要求 | 財源内訳 | 事業概要 |
鳥取県 | 島根県 | 国庫 | 起債 | その他 | 鳥取県 | 島根県 |
(港湾管理費)
起債事業(後年度負担)
コンテナターミナル拡張事業
くん蒸倉庫改修事業 | 属地 | − | (0)
216,000 | 0 | 216,000 | 0 | (後年度)
0 | 0 | 平成24年度鳥取県予算には影響ないが、後年度の管理組合の公債費に対する負担金が発生する。 |
工程表との関連
関連する政策内容
・中野地区の岸壁整備(国際物流ターミナル)
・リサイクルポートの推進
・クルーズ客船の誘致
・境港の取扱貨物量増加 ※DBS・DBSクルーズフェリー
関連する政策目標
・取扱貨物量 60千トン
・寄港目標:19回
・既存航路の活性化、新規利用企業の掘り起こし、境港を利用した外国との取引やビジネス添加する企業の支援
(年間取扱量480.4万トン)