1 背景・目的
再生可能エネルギーの導入拡大と本県のエネルギーシフトを進めるため、治水ダムを活用した小水力発電の事業化調査を行う。
2 事業概要
(1)治水ダムの河川維持流量を活用した発電
○県管理の治水ダムにおいては、ダム下流の生態系維持や景観、流水の清潔保持等のため、河川維持流量が設定されており、常時、一定量が放流されているが、その落差と水量は未利用のままとなっている。
○ダムの包蔵する未利用の水力エネルギーを活用した発電を行い、ダム管理用電力を自給して管理経費の軽減を図るとともに、余剰電力を電力会社へ売電することにより、本県の目指すエネルギーシフトに寄与するものである。
(2)対象ダムの選定
○治水ダム5箇所の内、発電に使用可能な流量と有効落差から、一般に採算ラインと言われている最大出力が概ね50kw以上が確保できる箇所を選定する。
(3)事業化検討調査
○最大出力が概ね50kwが見込まれる、佐治川ダムと朝鍋ダムを選定し、事業化検討調査を行う。
○事業化検討調査により、発電施設の最適規模の選定、概略の計画策定等、事業化に向けた検討を行うものである。
3 事業内容
(1)対象ダム 佐治川ダム、朝鍋ダム
(2)ダム管理用発電事業化検討調査
(ア)可能性検討
・ダム放流量による発電可能性検討
・発電の取水位、落差等の検討
(イ)発電規模検討
・最大使用水量の検討
・最適規模の選定と電力量の算定
・主要構造物の概略検討
・概算工事費の算出
・電気関係(系統連係等)の検討
(ウ)計画図の作成
・最適規模案の概略図面作成
4 要求額
ダム管理用発電事業化検討調査
5,360千円/箇所×2箇所=10,720千円
5 スケジュール
H24 事業化検討調査(今回要求)
H25 実施設計、関係機関との調整
H26 工事、供用開始