1 調整要求理由
鳥取港湾事務所の巡視員(非常勤職員)は、平成22〜23年度には、緊急雇用対策事業による1名を加えて2名体制であったが、24年度にはまた1名に戻ることになる。
しかしながら、下記の理由により、非常勤の巡視員1名増員を要求する。
1 巡視の強化
施設の不正利用及び施設破損の早期発見と迅速な対応が、不利用の減少と施設利用者の「快適利用」の増進につなげる。
2 不特定多数の人間との対応(不適切行為に対する注意喚起)
レジャー熱の高まりとともに、夏期には、釣り人、海水浴客、バーベキュー等のレジャー客、水上オートバイ愛好者などが県内外から多く集まり、その対応に苦慮している。
特に、立入禁止区域での釣り人は、夏季だけではなく通年多数集まっており、巡視員の注意に従わないことが多く、暴力を振るわれかねない場合もある。
3 ゴミの処理(集積)
ゴミ処理は、巡視員の本来の業務ではないが、速やかな対応が求められているため、その集積作業も行うことが必要となっている。
・放置することは地域の美観を損ね、地域住民からの強い苦情が予想される。
・県外からの観光客に、鳥取県に対する悪い印象を与える。
・網代漁港は、山陰海岸ジオパークの一部である。
2 査定内容
港湾巡視員の要求については、認めません。現体制で実施してください。(業務効率推進課査定)
3 調整要求内容
鳥取港港湾巡視員非常勤報酬等 2,452千円 ( 0千円)
※( )書きは前年度予算額
(単位:千円)
内 容 | 当初
要求額 | 課長
査定額 | 差引額 | 調整
要求額 |
(1)鳥取県地方港湾審議会経費 | 215 | 214 | △1 | 0 |
(2)港湾統計調査費 | 771 | 771 | 0 | 0 |
(3)NACCS(港湾サブシステム)運用経費 | 604 | 604 | 0 | 0 |
(4)その他港湾の管理等に要する経費 | 13,001 | 10,549 | △2,452 | 2,452 |
計 | 14,591 | 12,138 | △2,453 | 2,452 |
<要求内訳>
○港湾巡視員(非常勤職員)報酬 (要求額 2,121千円)
2,121千円×12/12=2,121千円 (基準W 労災適用)
○港湾巡視員(非常勤職員)共済費 (要求額 331千円)
331千円×12/12= 331千円 (基準W 労災適用)
※うち雇用保険料本人負担額 2,121,000円×6.0/1000=12,726円
4 港湾巡視員の業務内容
以下の多岐に渡る業務を広範囲に行う必要があり、1名体制では十分な対応が困難である。
・業務内容
○港湾・漁港施設の監視及び取締
○海岸の監視及び取締
○係留相談、施設使用相談
○不法係留、不法使用の監視及び取締
○不法投棄等の是正指導
○SOLAS条約の港湾施設保安対策
・管轄区域
○鳥取港、田後港、網代漁港